徳岡慶一(1996)「pedagogical content knowledgeの特質と意義」『教育方法学研究』日本教育方法学会紀要 21, 67-75
- PCK研究の背景:教師=カリキュラム開発者が開発したカリキュラムを指導書通り実 行する者。どんな教師が使っても大丈夫な教材が開発される=非専門職。→ 教職の専門性確立要件の研究。
- PCKは単にPKとCKを結合したものではない。
- PCKは,教材についての知識それ自体の範囲に収まらず,授業を想定した教材についての知識という次元に至るもの。
- PCKには,教科で最も一般的に教えられるトピックに対する,最も有効な表現形態,最も強力な例・説明・実演が含まれる。=他人に理解できるように教育内容を表現する知識。
- 学習者が学習に持ち込む概念・先行概念も含む。=仮に先行概念が誤っているなら,その再構成に最も有効な教授方略についての知識が必要。
- PCKの例:学習者がよく知るテレビの主人公を例にして,学習者にとって未知のシーザーを教える。
- PCK=内容の専門家の理解と,教育者の理解を区別するカテゴリー。
- 教師が理解した教育内容はそのままでは教えるのに適さず,学習者が理解できるように翻案されなければならない。そこで,教師は自分が理解している内容と学習者の思考過程との間を往復してPCKを作り出さなければならない。