- 授業の設計においては,学習目標,教授学習活動,評価とフィードバックの3つが「統合」されていることが重要。
- 目標=批判的な考え方の学習,活動=講義 ⇒ 目標と活動が統合されない
- 目標=考え方の学習,評価(試験)=考え方の質問を入れる,活動=講義 ⇒ 学習活動と評価が断絶(低い評価となる)
- これを避けるために,授業設計でははじめに「強固な主要要素の構築」からはじめることで,一貫性のある授業を組み立てる。
- 授業設計のプロセス
- 初期段階=強固な主要要素の構築
- 1.状況要因
- 2.学習目標
- 3.フィードバックと評価手順
- 4.教授学習活動(能動的学習=豊かな学習体験,徹底した省察的対話,情報とアイデア)
- 5.統合
- 中間段階=主要要素の一貫性確保
- 6.授業構成
- 7.インストラクショナル方略
- 8.学習活動の全体計画作成
- 最終段階=重要な残りの作業
- 9.どのようにして成績をつけるか
- 10.どんな場合に失敗するか
- 11.計画内容を学生に分からせる
- 12.授業の進捗状況をどのようにして確認するか
- (1)状況要因を考慮する
- 教授学習状況の事情
- 受講者数,対象学年,授業の回数・時間,授業形式(講義,実演,オンライン)
- 学習状況の一般的事情
- 大学,学部,社会,同僚から,授業・カリキュラムに対してどのような学習の期待が持たれているか
- 教科の性質
- 理論的か,実践的か,その組み合わせか。領域内で重要な変化や論争が発生しているか
- 学習者の特性
- 学生の生活状況,事前の知識・経験,最初に抱いている感情,好まれる学習形態,彼らの学習目標・期待
- 指導者の特性
- 教員の教育信条・価値観・心構え,科目に関する知識,指導に関する強み
- (2)学習目標
- 授業終了後2-3年後に,授業が学生にどんな影響を与えることを望むか,授業を受けた学生と受けなかった学生の違いは何かを考える
- 重要な学習目標として加えたい意義ある学習形態:基礎知識,学び方を学ぶ,関心を向ける,人間の特性,応用,統合化
- (3)評価とフィードバック
- 中間・期末試験による評価を乗り越えるには教育的な評価が必要
- それは,(1)将来を考えた評価=できるだけ現実に近い状況を再現する質問や問題や,自由形式にして事前に完全に組み立てられない問題とする,(2)評価基準を明確にする=この領域で質の高い仕事は一般的にどんな特徴や特性があるかを示す,(3)自己評価の機会を与える,(4)教員は頻繁・迅速・優良が明確・愛情あるフィードバックを行うこと。
- (4)教授学習活動
- 情報の受容を越えるには,行動する・観察する(体験)と,自己や他者と対話する(省察)が必要。
- 能動的学習の全体像は3つで構成される:(1)体験:行動・観察,実習・模擬,豊かな学習体験,(2)情報とアイディア:一次情報源にあたる,授業中・授業外にオンラインアクセス,(3)省察的対話:内容や学習プロセスについてミニットペーパー,学習ポートフォリオ,日報を書く
- (5)統合
- 以下を満たせば合格:(1)授業の状況的制限や機会を明確にするために,主要な状況要因の全てを分析している,(2)理解と記憶でなく,複数の意義ある学習に焦点を合わせた学習目標を含んでいる,(3)4つの評価を含んでいる,(5)先の4つが相互に影響して支え合っている。
- (6)授業構成
- 単純に学期(15週)を4〜7に割る。授業の重要な概念,問題点,トピックを4〜7選定し,適正なシーケンスを決める。テーマの複雑性の増大をどう反映させるかを決める。
- (7)インストラクショナル方略=学習活動の組み合わせ
- 授業内活動と授業外活動のシーケンスを決める。
- (8)学習活動全体の計画
- (6)と(7)を統合する(4トピックに関するキャッスルトップダイアグラム)。
http://www.deefinkandassociates.com/GuidetoCourseDesignAug05.pdf