今井芳昭(1996)『影響力を解剖する―依頼と説得の心理学』福村出版
- 意図的でない影響力
- 参照影響力(Referent power):社会的影響力の1つ,理想の人と同じ考えや行動をする。
- 行動感染(Behavioural contagion):空を見上げる。知らない人からの影響。好奇心と状況が不確かであることが理由。
- 観察学習:社会的学習の1つ。モデルとなる人をまねる,他人がしかられるのを見て要領よく行動する。
- 傍観者効果:周囲に人がいるので困っている人を助けない。他者の無反応に寄る影響(大したことでない),社会的責任の分散(誰かやるさ),他者からの評価(出しゃばりと思われたくない)が原因。
- 社会的促進・社会的手抜き:一人より学習室の方が勉強がはかどる,いつも勝てる将棋が,人がいると負ける。これも他者からの評価が原因。
- 漏れ聞き効果(Overheard effect):地震が来るという噂を聞いて準備する。偶然聞くことによる受け手に構えがなく衝撃が大きいことが原因。
- 正当影響力は,規範を内在化しなければならず,規範を受け入れるかどうかは受け手の自由に任されているので,脆い基盤の上に成り立っている。
- 権威は,正当影響力と専門影響力が融合したもの。正当影響力の脆弱性を補完するために,専門性を制度化することで,正当影響力と権威が生じる。
- 専門影響力は,受け手から信頼されないと消失してしまう。また,影響力の範囲は専門領域に限られる(ハロー効果で影響がある場合もある)。
- 説得は,専門性+信頼性で成り立っている。