2014/07/11

太田肇(1998)「プロフェッショナルとインフラ型組織」『彦根論叢』滋賀大学,312,43−60


  • プロフェッショナルと仕事との関係は最適基準,組織との関係は満足基準によって支配される(プロフェッショナル ・モデル,仕事人モデル)。
  • 仕事よりも組織へのコミットメントが強く,所属組織の内部で主要な欲求を充足する 「組織人」は,組織との間で最適基準による交換関係を築く(組織人モデル)。
  • プロフェッショナルが能力を発揮し,また企業がそれを活用して利益に結びつけていくためには,組織の目的とプロフェッショナル個人の目的を統合しなければならない。
  • 直接統合=個人が協働に参加した時点で,組織の目的を自己の仕事上の目的として受け入れていること
    • 個人が能力を発揮して成長し,自己実現や達成を遂げていくためには,組織全体と密接に関係する重要な仕事に従事し,全体の意思決定に参加できること,ならびに大きな責任と権限を与えられることが必要。
    • 個人は満足が得られ,組織は最大限の貢献を引き出すことができる。
  • 直接統合のもとでは,有機的組織が理想
    • 有機的組織=全体と部分の相互作用,豊富なコミュニケーション,権限の委譲,柔軟な職務形態 ⇔ 官僚制組織(機械的組織)
  • 有機的組織は,全体と部分の利害一致を前提にしたコミットメントを要求する
    ⇔ プロフェッショナルは,所属組織に対して限定的・手段的に関与しようとする
    ⇒ 有機的組織の諸特徴は,プロフェッショナルにとって魅力に乏しい・専門の仕事を遂行する妨げ → インフラ組織の提案
  • 間接統合= 組織目的とは必ずしも一致しない自己の仕事上の目的を追求することが一定の範囲で容認される(ただし,仕事の成果をとおして組織の利益に貢献していくことが絶対条件)。