白井一之(2013)『場面別でよくわかる発問・指示の極意』明治図書出版
- 発問や指示は,教師の教材研究や指導観,児童理解の上に成り立つもの。
- 発問は,ねらいを達成した具体的な子どもの姿を考えることでつくる。
- 授業モデルから主発問を考える。
- 本時のねらい → 教材や問題 → 主発問 (←既習事項・既習経験) → 考え1・考え2・考え3 → 話し合い → 高められた考え → ねらいを達成した具体的な子どもの姿
- 学力には3要素がある
- 基礎的な知識・技能の習得
- 知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力
- 学習に取り組む意欲
- 学習指導要領の内容は1に,学習の仕方が身に付くようにする学習は2に対応する。主発問は1に対応し,補助発問は2に対応する。
- 学習の仕方が身に付く補助発問1=解決の見通しを持つ
- 既習の問題との違いを見出す(これまでの学習とどこが違いますか?):算数は多く使える。
- 解決に必要な既習事項を想起する質問(今までどんなことを学習してきましたか?)
- 方法や考え方の見通しを立てる発問(解決に使えそうなものはありますか?)
- 結果の見通しを立てる発問(答えはいくつくらいになりそうですか?)
- 学習の仕方が身に付く補助発問2=自分の考えを表現する
- 既習事項を活かして解決させる(他の考えでもやってみましょう)
- 自分の考えをわかりやすく表現させる(図で書いてみましょう,他の表現方法で書いてみましょう)
- より良い考えを見出させる(どの考えが良いか考えておきましょう)
- 学習の仕方が身に付く補助発問3=一人の発表を共有できるようにする
- わかりやすい表現をさせる(一言で言うと何ですか,キーワードで言うと何ですか,図で説明してみましょう)
- 考えを広げる(どうですか,同じ考えに人はいますか?)
- 表現されたものを読み取らせる(式や図で見て分かった人はいますか?)
- 良い発表をさせる(発表の仕方が良かったですね,まねして発表してみましょう)
- 学習の仕方が身に付く補助発問4=話し合いを深める
- 自分や他者の考えや方法の共通点・相違点を見つける(これらの考えを見て,気がついたことはありますか?)
- 共通点に気づかせる(同じ点はどこですか?)
- 相違点に気づかせる(違う点は何ですか?)
- 話し合いで考え方の良さをみつける(わかりやすい考えはどれですか?)
- より良い考えを導く(いつでも使える考えはどれですか?)
- みなさん,いい顔をしていますね。よい学習ができそうです。では挨拶をしましょう。目を合わせれば,先生は自分のことを見てくれたと思い,学習の意欲は十分に高まる。
- 指示=学級の規律を確立する,主発問=学習のねらいを達成する,補助発問=学習の仕方を身につける