堀公俊・ 加留部貴行(2010)『教育研修ファシリテーター』 日本経済新聞出版社
- 研修でなぜ集まるのか:一人ではできない大きな経験をする,一人で考えるより相互作用の中で豊かな知識を得る,仲間を得るため。=研修は人材開発と組織開発を同時に行う。
- 研修の3つの学習スタイル
- 知識伝達型(講義)=学習転移モデル,聞く・見る・考える,正しい知識を持った人が持たない人に転移する(子ども,未経験者,初心者向き)
- 問題解決型(協働)=経験学習モデル,話し合う・体験する・創作する,自らの経験と考察をもとに問題解決をしながら学ぶ(大人,経験者向き,参加者主体)
- 省察型(省察)=批判的学習モデル,分かち合う・内省する・深め合う,自ら振り返ることでこれから何を学ぶべきかを学ぶ(経験豊富な人向き)
- 研修効果の40%が事前,20%が研修中,40%が事後に決まる(出所?)。
- テキストをしっかりしておけば講義はほぼ成功(=まずコンテンツを磨く)。
- 話す時は,ポイントと例示を繰り返す。ロジカルモードとストーリーモードを使い分ける。
- 話す時は,語尾を言い切り,傍観者的説明をしない。(信頼感が損なわれる)。
- つかみはいらないし,受けようと思わない。内容が魅力的なら参加者はついてくる。
- ファシリテータは,失敗談をよく語る。(インストラクターは話さない)。独り言もつぶやく,参加者の知識も活かす(これなんだったけ)。
- 答えやすい質問から入る:想起質問(〜を聞くと何を思い浮かべるか),Yes/No,事実を尋ねる(リーダーシップに関する本は,世の中に何冊くらいあるか?),過去の経験を尋ねる(リーダーシップについて悩んだことはありますか?),事例から入る(〜という事件がありましたが,どう考えますか?)
- 質問の深め方:何を知っているか(事実・経験),何を感じたか(知覚・感情),どのように考えたか(思考・考察),何が大切なのか(価値・原理),これから何をすべきか(行動・決定)
- アイスブレイクとしてのクイズ:「メンタルヘルスという言葉が生まれたのは1985年である。」
- 振り返りは葛藤にフォーカスする。感じ方や受け止め方は人によって違う。なぜそうなるのか,それは何を意味しているのかを掘り下げる。