- OCB:裁量性があり、公式な報酬システムによって直接または明示的に認められていないが、全体として組織の有効な機能性を促進する個人の行動(Organ 1988)
- メンバーの役割外行動と組織パフォーマンスの関係のこと
- 外部のインセンティブなしに、組織文化・協力的雰囲気を向上させる
- OCBの5つの要素への発展(Organ 2014)
- 利他主義:特定のタスクを遂行したり、特定の問題を解決したりするために、個人が他者に対して行う支援行動
- 勤勉性:出勤や規則の順守など、通常の業務遂行の範囲を超える裁量的行動
- スポーツマンシップ:従業員が不満を漏らさずに好ましくない状況に耐える意欲
- 礼儀正しさ:他者との仕事上の問題を回避するための裁量的行動
- 市民的美徳:従業員が組織の生活に参加し、妥当な関心を持つこと
- OCBの2分類
- OCBI=他者に対する行動と、OCBO=組織に対する行動
- 非営利組織はOCBOの多面的枠組みが必要
- OCBの先行要因
- 個人差:性格、情動
- 職務差:仕事満足、組織アイデンティティ、公正さの認識
- 態度差:献身、誠実さ、前向き感情
- 12項目のOCBスケールで調査して、多変量回帰
2024/07/31
Asal Aghaz, Alireza Sheikh, Soroush Dehghan Salmasi, Asra Tarighian (2023) How faculty members' organizational citizenship behaviours can be predicted by their personality traits: The moderating role of perceived university brand, Higher Education Quarterly
2024/07/06
阿部公彦(2023)『事務に踊る人々』講談社
- グレーバーのブルシットジョブ:なぜなくならないのか?=BJに従事していることが権力を維持する装置として機能しているから
- 実際にはクソどうでもいいどころか、ないと困る
- 夏目漱石の見た近代化:実質的には西洋化、このなる文化のものを持ち込むことで近代化は不自然に進められた。
- 梅禎忠夫の事務:事務とは現場におけるモノ・コトの流れを管理するために、それに対応するところのシンボルの流れを作り出し、それを操作すること
- 流れは事務のダイナミックな側面を捉えたもの
- シンボルの流れを統制・管理することで、人は現実を管理する
- 統制・管理のためには形が守られないといけない
- アスペルガーはなぜ認知されたのか?:社会の中でそうした認知を可能にする文脈が醸成されたため
- 発達障害は注意のコントロールをめぐる障害
- 注意力の大小よりも、社会の多数派が要請するような規範に則った注意の向け方ができないだけ
- 人は日常生活の中で「共同注意」を使っている
2024/07/05
藪下遊(2024)『「叱らない」が子どもを苦しめる』
- 不登校児に登校刺激を与えず、ゆっくり休ませるはなぜ効果的か?:学校に行くべきという価値観を強く内在化しているため
- ネガティブな自分を認められないために、状況を回避している場合は、ゆっくり休ませる方針の選択は再考が必要
- サリバン(1953):自動機の子どもが身につけるべきは、協力、競争、妥協
- 学校で一斉教育を行う、他者と同じことをすることは、個性を損なうことではない
- 個性はそんなに簡単に損なわれない、個性は他の人と同じことをしていてもにじみ出てしまうもの
- バランスが重要:個性を尊重するあまり集団への調和を軽視してもいけない
- 問題が改善した姿=弱くてダメなところのある自分と、弱点のないきれいな自分を示された時に、弱くてダメな自分を選択できる状態
2024/07/04
山内祐平・池尻良平・澄川靖信(2024)『EdTechで創る未来の探究学習』明治図書
- 探究とは、学習者が物事を発見すること。
- 本書の探究学習:物事の本質を発見しようとする一連の学習活動
- 探究学習のフレームワーク(Pedasteほか 2015)
- 本書の探究学習モデル

- 正解のついてるデータを教師データと呼ぶ
- 問いづくりの授業案
- 探究における問いづくりの解説(スライド15分)
- 自分の興味のある問い・キーワード書き出し(ワークシート15分)
- ウェブ検索ですぐ答えが見つからない問い・オープンエンドな問いに修正(ブラウザ20分)
- 自分の問いと関連する学術用語を調べる(AI 35分)
- 学術用語の視点をふまえた高度な問いに推敲(AI 15分)
- 歴史を探究する際はWhy・How型の問いがよい
- (すぐ答えが見つからない=あいまい語で作ってる?:なぜアメリカは「強大な」国になったのか?←強大があいまいですぐ答えが出ないワード)
- なぜ=原因を分析する視点を作る:経済力の視点→なぜアメリカに多くのお金が集中したのか?
- どのように=出来事を分析する視点:どのように日本は近代化したのか?→東洋と西洋の視点→日本と西洋で近代化はどのように違ったのか?
- AIプロンプト:歴史上の格差が発生する原因について調べたいと思っています。格差と関連する歴史の学術用語を教えてください。
- 問いがなぜ大事なのかを丁寧に説明する
- 生徒の多くは、テストの影響で問いは与えられるものと思っている。そこでは常に推敲された問いが用意されている。自分で問いを推敲する機会がない。
- 探究学習で文献調査をする場合は、他の人が同じように文献を収集できるよう収集方法を公開する。
- 従来:読み・書き・そろばん→デジタル時代:数理・データサイエンス・AI
- 探究成果の発表は、外部・下の学年に行う(同学年だけ・形式的は、次の問いにつながらない)
- なぜ問いづくりは難しいか?:学習者の興味関心・生活経験に根ざしている→問うてみたいという個人的な文脈と、探究によって新しい知見を他者にもたらすという社会的な文脈を同時に満たす必要があるから
2024/07/03
河本薫(2013)『会社を変える分析の力』講談社現代新書2218
- データ分析の目的:意思決定に役立つ
- データ分析とは、データから問題を解明するプロセスを表す言葉
- データ分析がされれば意思決定に反映されるか?2つの壁がある
- 費用対効果の壁:分析結果をビジネスに導入する場合に必要な費用
- 心理的な壁:熟練者の判断を置き換える際の担当者の抵抗
- 分析者は2つの壁を先読みして乗り越える必要がある
- 分析モデルを作るとは、分析モデルで何を捨てているかを念頭に置いて結果を解釈する必要がある
- ビッグデータの本質:部分計測から全数計測(サンプリングから母集団)
- これは、因果関係の探究から相関関係への探究に分析の方向を変える
- 全数がそろっているなら、挙動のパターンを直接理解すればよい
- とはいえ、ビッグデータは必要なデータがそろっていることがない、因果関係は分からないという特徴に留意
- データ分析でビジネスを変える3ステップ
- 課題を見つける
- 課題を解く
- 解を使わせる
- バックオフィス型分析者は解くだけ、フォワード型分析者は全部やる
- 分析者は完璧主義者が多い=細かく解きすぎる、小さく解きすぎるに注意
- 入手できるデータが限られていると、小さく解く傾向にある
- 分析では絶対にミスをしない覚悟が必要
- 外れを甘く見るのは、外れを想像する力が欠けているから
- 分析結果をなぜ使えないか?結果を頭で理解しても半信半疑だから+変化の着手が面倒だから
- 分析者の責任は正しい数字を作ること:数字は一人歩きするから
- ←その数字にどこまで責任をとれるかを自問せよ
- データからパターンを発見したら、それが真実か錯覚かを問え(数字遊びをするな)
- KKDの良さは、明確な根拠がなくても判断を下せること
- ←データ分析とKKDは相補的なもの、KKDに敬意を払え
- 意思決定者は問題をあいまいにしか把握でいないままデータ分析を依頼してくる
- →意思決定者と一緒に問題を具体化することに努める
- 分析報告で専門用語を使わずに説明すること(理解度が引く人ほど専門用語でごまかす)
2024/07/02
矢野眞和(2023)『今に生きる学生時代の学びとは』玉川大学出版部
- 大学教育は役に立っていない:2つの説
- 隠蔽説:機能的に役に立っているのに効果が隠蔽されている(役に立たない思い込み文化)
- 陰謀説:役に立っていないのに、役立つよう喧伝する
- 大卒ホワイトカラーが一人前になるのは、どの国でも30歳から(30歳社会的成人説)(吉本 2004)
- 大学卒業から30歳までの期間が日本は長い。短い国と比較して、卒業直後の有用性は低いがその後の経験を通して有用性が高まる
- 個別の大学を採り上げれば、その範囲で学び習慣仮説は成り立っている
- 政策科学のアウトプット・アウトカム
- アウトプット=内部システムの最終結果
- アウトカム=アウトプットが外部システムに与える影響の総体
- 個人レベル
- アウトプット=教育システム内で身についた学力・規範
- アウトカム=卒業後の人生に与える影響(働き方・所得・仕事満足度・健康)
- なのに、今は学習成果をラーニングアウトカムという
- ラーニングアウトカムは固定的でなく、社会に開かれているべき(学習者に期待される内容を誰が決めるかという問いをオープンにする)
- 成功に大切なのは採用や知能よりグリット
- やり抜く力の測定法(ダックワース 2016):情熱と粘り強さの5因子
- 粘り強さ
- 私は挫折してもめげない、簡単にあきらめない
- 私は努力家だ
- いとど始めたことは必ずやり遂げる
- 私は勤勉だ、絶対にあきらめない
- 重要な課題を克服するために、挫折を乗り越えた経験がある
- KJ法:既成概念にとらわれずに現場の声を吸い上げて組み立てる(既成概念で分類するなら何のために言葉を収集したのか分からない)
- 経済学と社会政策の対立思考
- 経済学=価格を媒介にして、お金を払ってでも手に入れたい欲望に資源を配分する市場メカニズムを理論化する
- 社会政策=価格ではなく選挙による立法府を媒介にして、好ましい社会の必要に資源を割り当てる官僚的ルールを設計するプロセスを理論化する
- 市場と政府の2つの社会装置に、私的ニーズを満たす社会的ネットワークを加えれば、社会問題の所在を理解しやすくなる
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