Hatch, M. (2013) "Organization-Environment Relations," Organization Theory, Ch.3
- 組織環境で注目する理論は3+1:contingency theory,resource dependence theory,population ecology,and institutional theory
- organizational boundaryの定義は単一ではない。分析目的によって異なる。
- 学費値上げを検討するとき:学生は消費者(外)
- 学部資金獲得を検討するとき:学生は構成員(内)
- 新しい教育プログラムを検討するとき:学生は成果物(内)
- 組織間ネットワーク分析:組織の中心性がわかる。(サプライチェーンと類似)。
- 組織環境の領域:法的,物的,経済的,技術的,社会的,政治的,文化的セクターがある。
- 環境状況理論:環境が安定的=組織は機械的が合理的,環境が不安定=組織は有機的が合理的
- 不確実性は,複雑さ(環境要素の数・多様性)と変化の早さ(要素の変化速度)の2つで定義する。
- この不確実性の認知能力には限界がある。→「information theory of uncertainty」:情報が不足する時に不確実性を経験する。
- 資源依存理論:組織間ネットワークで他のアクターとの支配・依存関係を理解する。
- 当然,資本(投資家),設備(技術),生産物(消費者),人材(労働者),原料(供給者)が含まれる。
- 資源調達の多様化,マーケティング,イメージキャンペーンなどが改善に貢献する。
- 資源依存理論 = 組織の分析レベルが重要,Population Ecology = 環境そのものが重要。
- 資源依存理論 = 希少な資源の獲得競争に生き残る,Population Ecology = 所与の資源の中で生き残ったペストプラクティスを見る(Ecological Niche)。
- 進化論と同様,変換,選択,生き残りのプロセスを経る。
- とはいえ,勝者最適の論理はトートロジー,競争の激しい分野しか適応できないという2つの弱点がある。
- 制度理論:組織のあり方は,社会制度や文化に大きく影響される(経済的合理性だけで決まらない)。= 横並びには理由がある。
- 暗黙の社会的ルールは,組織や企業が正当であると社会で認められ,人が採用できたり銀行と取り引きできたりという資源を獲得し,安定して生き残るために取り入れなくてはならない「通説」(myth)になっている。
- 同質化のメカニズム
- 強制的:法令・規制
- 規範的:暗黙のルール(大学教員はこうあるべき,大学とはこうあるべき,研究者の処遇はこうあるべきなど)
- 模倣的:よくわからないので他をまねる(不確実性が高いときに取られる)→ ベストプラクティスとして規範的になる。
- 同質である ≠ 競争力がある:社会的に認められている(=正当性を持つ)ことが組織の生存に欠かせない(資源の獲得)ため。
- ノーベル賞学者の招聘は,大学の生産性向上には貢献しないが,評判を高める(規範的同質化を進める)。
- イナクトメント:組織メンバーが環境を創造する上で果たしている積極的な役割。← この過程に環境との関わりを含む
- ステークホルダー理論:株主だけでなく,組織に関わる人全ての満足を高めるよう組織は行動すべき(一般には,株主重視→従業員重視)。倫理を指摘したもの。