Hatch, M. (2013) "A brief history of organization theory," Organization Theory, Ch.2
- 組織理論の変遷:大きく4時代
- 初期理論(Normative)(00-50):スミス,マルクス,テイラー,ウェーバー,フォレット,バーナード
- Modern(60-70):General systems theory,Socio-technical systems theory,Contingency theory
- Symbolic(80):Social construction theory,Enactment theory,Institutions and institutionalization,Culture,Narrative and reflexivity
- Postmodern(90):Crisis of Representation,Language Games,Discourse,Deconstruction,Simulacra

- 初期理論
- デュルケーム:非公式組織の重要性(労働者の社会的ニーズを重視する)
- ウェーバー:実質合理性なしに形式合理性を適用する=鉄の檻
- 形式合理性:制定された一般的規則が個々のケースに適用され,すべての意思決定と行動が制定された規則に従うこと
- 実質合理性:制定された規則の枠を超え,特定の価値や目的を意識的に実現する度合い(個別ケース)
- 資本主義の成立には,一般ルール(法律)が習俗のルール(掟,宗教,慣習)の上位にあることが必要。
- フォレット:支配でも妥協でもない統合
- バーナード:目標合意とメンバーの意欲の統合
- Modern
- General systems theory:分析対象を定めると,その下部組織とその上位組織ができる。ある組織を分析しても全体は理解できない。← 人間の理解能力を超える分析を要求。
- Socio-technical systems theory:部分最適が最適になる場合がある(自己管理が重要で,階層構造は必要と限らない)。
- Contingency theory:上の2つを拡張したもの。各状況で鍵となるコンティンジェンシーを特定することが重要。
- Symbolic
- Social construction theory:記号を通して理解される:3つのプロセスを経る
- 外在化:記号を通して意味がやりとりされる
- 客体化:(Nonobjectiveな)外在化されたものが客観的なものとして扱われる
- 内在化:客体化されたものが疑いなく受け入れられ,集団の中で意味が理解される
- 研究者が見た現実は,そこにいる人たちで記号化された,部分に過ぎない。
- イナクトメント:組織活動の本質は組織化
- イナクトメントは突然変異に相当。淘汰をへてセンスメーキングされると保持される。
- Institutionalization:ある組織が効率的である = みんながそう思い込み,神話を共有しているため。 → 組織は流行に従う。(マイヤー&ローワン)。
- Culture:分厚い記述 → ナラティブ,
- ナラティブは,写実的(現象の再現)・告白的(著者の権威を強調)・印象的(著者の行為そのものを提示)の3つの記述方法がある。
- Postmodern
- Language Games:知の体系はその参加者による言語ゲームである ← ゲームのルールを正当化できないと,ゲームが維持されない。
- ゲーム維持のために次々とナラティブが投入される → グランドナラティブ(=共有された価値観)
- Discourse:ある言葉を使うことは,特定の意味をつくり出す。同時に,ある言葉を使うことは可能性を限定する(言葉は,知識やパワー=集団内の一般的理解や規範に影響されているため)(フーコー)。
- Deconstruction:確立された概念を記述したものに含まれる矛盾を明らかにすることで,共有された価値や概念を揺さぶる。
- 現在も規範的初期理論は,現実への適用性においては未だ強力な存在:3つのパラダイムは,それぞれの立場で初期理論を支持・批判している。