DiMaggio, P. and Powell, W. (1983) "The iron cage revisited: Institutional isomorphism and collective rationality in organizational fields," American Sociological Review, 48 (2), 147-160.
- 組織はなぜ同型化していくのか。→ 3つの経路がある。(ただし3つは独立とは限らず現実は相互依存。)
- 強制的:組織外からの要請(含命令),文化的期待(プレッシャー)にる同型化。
- 模倣的:環境の不確実性からの同質化(=目的を認識できない or 技術を理解できない → 成功事例を模倣する。)
- 規範的:専門職化による同質化。職能団体が正統性を得ると仕事の仕方の規範的なルールができる。2つの源泉があり,専門職教育機関での規範的教育の影響と,職能団体による行動規範。同じバックグラウンドを持つ人は,同じように情報をフィルターするので,仕事が似てくる。特に経営職が専門職になってからはより進む。
- 組織フィールド=組織の環境を概念化したもの:同類組織の集合+取引相手・統制集団・専門職団体+他の規範的・認知的影響の源泉
- 専門職がいると組織フィールドでの競争は,地位の競争になる。
- 病院は患者に選ばれるためには,患者のニーズに応えるのではなく,他の病院ができることは全てできる病院でなければならない。(病院産業は,組織の数が保たれ,参入・退出が困難なフィールド。)
- 同型化への移行過程(組織レベル)
- 仮説1:他の組織にへの依存度が高いほど,組織構造,風土,行動は似てくる。
- 仮説2:資源提供の集中度が高いほど,その組織への類似度が高くなる。
- 仮説3:手段と目的の関係性が不明確であるほど,組織は他の成功組織をまねる。
- 仮説4:組織の目的が不明確であるほど,組織は他の成功組織をまねる。
- 仮説5:構成員が依拠する学術的知見への信頼が高いほど,同業の他組織に似てくる。
- 仮説6:マネジャーが他組織と交流したり専門職集団に所属するほど,同業の他組織に似てくる。
- 同型化への移行過程(フィールドレベル)
- 仮説1:業界が単一の重要資源に依存するほど,その業界は同型組織になる。
- 仮説2:業界が政府や公的機関とのやりとりが高まると,その業界全体が同型組織になる。
- 仮説3:業界に観察可能な代替組織が少ないほど,業界の同型組織化は進む。
- 仮説4:業界で用いられる技術や目的が不明確であるほど,業界の同型組織化は進む。
- 仮説5:専門職の業界では,業界は同型組織になる。
- 仮説6:業界の構造化が進むほど(リーダーとフォロワーの関係が安定=組織間の情報交換が活発),業界の組織は同型になる。