Ott, M. and Mathews, K. (2015) "Effective academic governance: Five ingredients for CAOs and faculty," The Collaborative on Academic Careers in Higher Education
- シェアドガバナンスが重要なのはわかるが,うまくいっているという根拠はどこにあるか?
- この調査で明らかにしたのは,5つの要素がバランスよく保たれている時に,シェアドガバナンスが機能していると言える。
- 信頼:シェアドガバナンスの核心,3つの要素が信頼を高める。
- ガバナンスへの期待を明確にする(文書で決まっていることは確認する,決まっていないことは急がない)。
- 構成員の期待に常に沿った取組をする(決まっているやり方は変えない)。
- 透明性を常に確保する(意見や情報を隠さない)。
- 目的の共有感:シェアドガバナンスに衝突は不可欠だが,最終的にどこへ向かうかという共通の理解を作り出すことで克服できる,2つの要素がそれを可能にする。
- 機関の将来像の共有(共通の優先課題の設定で個別の問題を乗り越える)。
- 部署間の関係づくりを進める(異なる部署から来る人が一緒に座る機会を頻繁に設ける,これは時間がかかるので急がない)。
- 問題を扱える形で理解する:問題をどう理解するかが重要で,そのためには多様な見方をテーブルにのせることが重要,2つの要素がそれを促進する。
- 多様な見方を尊重する(学内にある知恵を活用しない手はない,反対意見を積極的に議論にのせる = Everyone has voice, Every voice is heard)。
- 多様な人を会議に招く(そのための共通会議時間を設定しておく,会議の中で時間の一部を共通問題のためにとっておく)。
- 適応力を高める:単一の有効なガバナンス解はない,形を決めずに少しずつやり方を変えて試せることが重要,2つの要素がそれを高める。
- 開発型のリーダーシップとガバナンスの実践(ガバナンスのあり方自体も常に議論のテーブルにのせる)。
- ここぞで柔軟さを発揮できるようにする(どうしても急いで決めたりトップダウンで決めないといけない場面のための信頼貯金をつくる)。
- 生産性を高める:ガバナンスが有効かどうかは最終的に変化したかどうか,シェアドガバナンスは実質的な変化をもたらすことができる,そのための2つの要素がある。
- 成果にフォーカスしたガバナンスを行う(意思決定は取り組むことを決めるために行う,成果が出たときは褒賞する)。
- 公平性と褒賞を活用する(ガバナンスに伴う負担は広く共有してもらう,それに応える褒賞を出す)。
- 結局重要なことは,ソフトガバナンスを重視すること。(ソフトもハードもどちらも大事)。
- それでもリーダーはハードガバナンスに目がいきがち。
- 今からできることはいくつかある。
- 今一度学内にある多様な人材を知ること(多くのリーダーはほとんど知らない)。
- 現状に関する率直な話を始める(立場や形式に沿った話は既にしている)。
- 常に何が目的なのかを語る。意思決定で目的を常にリファーする。