2014/06/12

小野善生(2013)『最強の「リーダーシップ理論」集中講義』日本実業出版社


  • 結果を出すリーダーは,課題設定と人脈づくりがポイント。課題設定はビジョンと戦略・計画の接続点で,課題設定を対話による意見交換で課題に関する情報を集めて行う点がポイント。その意見効果でネットワークが重要になる。
  • 組織変革の8段階:危機感を植え付ける→同士を募る→ビジョンを打ち出す→ビジョンを組織内に浸透させる→ビジョン実現のための環境整備(メンバーのモチベーションサポート)→短期的実績のアピール→トライ&エラー→成果の定着と持続的発展
  • ウェーバーの支配の3類型:合法的,伝統的,カリスマ的支配→近代組織の基本は合法的=官僚制:規則,階層性,文書主義,専門トレーニング,フルタイム勤務,習得可能な規則(マニュアル化)
  • 規則の独り歩き,最低限の行動,不満足を生む対応,手段の目的化が官僚制の逆機能。→環境変化の状況で機能しない→カリスマ支配へ。環境が安定してくると合法・伝統支配に戻る。
  • 優れたリーダーの4つの戦略:人を引きつけるビジョンを描く(過去・現在・未来の時間軸で考える),あらゆる方法で意味を伝える(インパクトのある言葉),ポジショニングで信頼を勝ち取る(言うことや考えを変えず立場や姿勢を一貫する),自己を創造的に活かす(?自己観と全身全霊で打ち込むイメージが共に肯定的)
  • 優れたリーダーに世代を超えて共通する点は,高い学習意欲と厳しい試練に耐えた経験。
  • サーバントリーダーに求められるものは,他者に奉仕したいというモチベーション,Win-Winを重視するマインドセット,部下の自主性を尊重すること,部下の話を傾聴するコミュニケーションスタイル,部下へのコーチング・メンタリングから共に学びよりよい仕事をする業務遂行能力,他者のやる気を大切に考える成長についての考え方,責任を明確にして失敗からも学ぶ考え方。
  • サーバントリーダーの10属性:傾聴,共感,癒やし(支える),気づき(ヒントを与える),説得(仕事の理解を促す),概念化(わかりやすく説明する),先見力・予見力,執事役,成長に関わる,コミュニティづくり。
  • ミンツバーグのマネジャーの10役割:対人関係(フィギュアヘッド,リーダー,リエゾン),情報関係(モニター,周知伝達役,スポークスマン),意思決定(企業家,障害処理者,資源配分者,交渉者)=インプットとアウトプットのシステム
内容の深さはないが,ハンドブックとして構成がうまい。ある程度体系的な知識を短時間でインプットするのに良い教材。