2025/08/24

Orfanidis, C. (2025) “ Moral Diversity in Institutional Policies Governing the Student Usage of Generative AI: An International Comparison.” Higher Education Quarterly 79(4)

  • イギリス、カナダ、アメリカの36大学を対象に、学生のGAI利用ポリシーの特徴を比較分析する
  • なぜAIを許可・制限するのか?
    • 道徳的一貫性(Moral consistency):既存の学術倫理規程(=外部の助けを借りて課題を行ってはいけない)との一貫性を優先するアプローチ。GAIの許可は、既存ルールと矛盾する。特にカナダで見られる。
    • 責任ある未来への備え(Respoinsible Futureproofing):学生がGAIの普及した労働市場に備えられるよう、指導することが大学の責務と考えるアプローチ。特にイギリスで見られる。
  • 個別授業でのGAI使用を許可するかどうかの最終決定は誰か?
    • 絶対的権限(Absolute authority):個々の教員が最終的に決定する・大学は最終判断を教員に委ねる(カナダ)
    • 抑制された権限(Restrained authority):大学が全体方針を定め、教員はそれを学生に伝えて実行する役割。大学は教員の裁量を制限(イギリス)
    • ハイブリッドな権限(Hybrid authority):大学が全体方針を示しながら、個々の教員にもルール設定の裁量を与える=方針に一貫性がなくなる危険(アメリカ)
  • 大学の方針は多様な倫理観に基づいている
  • 3カ国から12大学ずつ、36大学のポリシーを収集
    • QSランキング→ランダム並べ替え→上から12大学抽出→ウェブサイトから文書収集
  • 帰納的主題分析(Inductive thematic analysis)で分析
    • ポリシーを読んで内容にラベルをつけるコード化→コードをグループ化してカテゴリー作成→カテゴリーを統合・洗練してテーマを抽出→道徳的一貫性等を抽出