Andrew Cavanagh, Glen Croy, Julie Wolfram Cox, and Abe de Jong, (2023) Developing and Harnessing Historical Sensibility to Overcome the Influence of Dominant Logics: A Pedagogical Model. Academy of Management Learning & Education, 22(4), 595–620
- なぜ経営者は過去の経験から学べず、同じような経営危機が起こるのか?
- → 根本原因は、支配的ロジックにある
- → ビジネススクールが学生の歴史観(Historical sensibility)を育むことで克服せよ
- 支配的な制度ロジック:社会や組織の中で当たり前とされる価値観・行動様式・歴史的形成原則、これが経営者の思考・意思決定の範囲を狭める
- 歴史観=未来の行動指向の意思決定において、あり得たかもしれない複数の過去に対する感度・認識を持つこと
- 歴史を学び、過去が現在をどう規定しているかを内省 + 知見を未来の行動に生かし、支配的ロジックの制約を超える
- 3つの能力の育成が必要
- 歴史文書を調達して評価する能力
- 支配的ロジックに合わない情報も含めて、公式・非公式のアーカイブから幅広く探す能力
- 入手した文書の信頼性、文書に書かれない沈黙を批判的に読む史的批判力
- 調達した情報を批判的に分析して統合する能力
- 自分の先入観を認識した上で、文書の詳細を注意深く分析する能力
- 支配ロジックの筋書きを安易に当てはめず、複数の視点からナラティブを統合する能力
- 分析・統合した内容を影響力ある形で伝達する能力
- 聞き手の慣習や価値観に合わせて表現を工夫し、支配ロジックに疑問を投げかける、説得力あるコミュニケーションを行う能力