Stensaker, B. (2017) "Academic development as cultural work: responding to the organizational complexity of modern higher education institutions", International Journal for Academic Development
- FDerの役割:組織開発・組織政策立案が加わった(移ったのではない)。
- その背景には、大学の外部環境変化が大きい。大学は、より専門分化しつつ、より管理的になったため。→ 学内に専門職部署を増やした。学内はより分断化した。
- これは戦略計画への注目を生んだが、それがFDerの役割をどう変化させたかについての考察が少なすぎる。
- この間、学内の文化の細分化も進んだ。既存の学術文化に加えて、マネジリアリズムも加わった。→ 単に多様化が進んだのではなく、緊張関係が増えた。
- 本研究で言うCultural work:ダブルループ学習に起因する。
- 目標設定、意思決定、ルーチンの実施が、どのように知識の獲得と関連しているかに注目。
- CW:組織を発展させたり破壊する意図的な試みと定義される。
- CWは建設的にも批判的にも見ることができる。
- 教育は、教員、執行部、法令、経済界などが関与する分野なので、CWが重要。
- 教員・執行部コンフリクトは深刻:従来FDは、教授法の変化に注目できた。今の執行部要求は、必ずしも教育の質向上に合わないものが含まれてしまう(制度化、可視化重視のため)。
- 教員・職員コンフリクトも発生:ルール遵守を求めすぎる(シラバス様式など)。
- FDerは、執行部期待を背負うようになることで、CWができなくなっている=Provider-capture効果(Boud and Brew 2013)。
- CWはベストプラクティスを作ることではない。ローカルプラクティスを作ることの方が大事。
- 今後のFDはより執行部よりになるのは避けられないので、CWの力に注目して実践をすすめるべき。