2018/11/20

仲野由佳理(2010)「「援助交際」体験者の逸脱キャリア」『教育社会学研究』87,5-24


  • Beckerの逸脱キャリア:現象認識のためには個人の行動とパースペクティヴにおける諸段階・諸変化の時系列を扱わなければならない。
    • 最初の逸脱(第1段階):無知から生じる非意図的な逸脱行為や意図的な逸脱行為。
    • 逸脱行為の継続(第2段階):逸脱行為が継続し,最初の逸脱では明確でなかった動機が経験豊かな逸脱者との相互作用によって発展する(逸脱的な動機と関心の発達)。
      • 今回の事例では、技法の学習、技法と成果の関連づけ、個人的な楽しみの発見。
    • 逸脱下位文化の形成と常習化(第3段階):組織化された逸脱集団へ移行し,逸脱下位文化を形成する。
      • 今回の事例では、インターネット上の準拠枠の参照。
  • 初回の 「援助交際」に対する肯定的な意味づけが、継続への動機づけとして作用し、3つのを通して「援助交際」体験者としての適切なふるまいが獲得される。さらに個別の「楽しみ」が発見されることにより,動機をめぐる語りも発展した。