学士課程教育は、専門教育と呼んでいた。戦後40年は、一般教育と専門教育しかなかった。そこに、大学院が入り、学部教育と大学院教育ができる。学士課程4年の教育を学部教育と呼ぶと、専門教育だけを指し、一般教育が含まれないという危惧から、4年間の学士になるための教育として学士課程教育という呼び方が生まれた。
学士課程教育においてまず必要なのは、目標を設定する作業。そして、それを表現する作業。
旧制大学では専門教育だけを行い、教養教育は大学予科や旧制高校で行い、それを終えた人が大学へ入っていた。(教養ある専門人の育成)
教養ある専門人は大学院の役割、学士課程は専門ある教養人の育成。目標を分担して棲み分ける。
入門教育は、今後のカリキュラム改革上大きな問題になる。大学に入る間口が広がり、入試方法が多様化することで、高校生活と大学生活との境目があまりなくなり、高校までの学習と大学の学習の違いを意識することが困難になっている。
入門機教育には3つのタイプがある。(1)アカデミックスキル、(2)キャンパスライフへの適応指導、(3)キャリア教育。
自校教育では、(1)大学の中の学生がどう変わったかを正確に話す、(2)その大学でなぜ自分は働いているかを語る。自校の歴史は正直に話すこと。(鉄道で大もうけしたスタンフォード家が作ったスタンフォード、無名の青年が出資したハーバード)。
自校教育の必要性は、日本の特別な入試事情に関係がある。学生は自分の偏差値と他大学の偏差値をよく知っている。自校教育では、自分の大学の特色が何かを必ず言う。
大学院の教授に求められる資格は、「質問が出るような話ができるか」。積極的に質問しない学生ですら、質問したくなるような話をできることが、大事な資格。