2008/09/17

Morrison, G. and P. Guenther (2000) "Designing Instruction for Learning in Electronic Classrooms," in Weiss, R. and D. Knowlton eds. Principles of Effective Teaching in the Online Classroom, pp.15-22.

 本論文は、いわゆるe-learningにおけるウェブデザインについて述べることを目的としている。その論は(1)遠隔教育の定義、(2)遠隔教育におけるWebの意味、(3)教材のデザイン、というように述べられている。
 まず、遠隔教育の定義であるが、これまでの議論をまとめる限り、(i)教師と学生が時間と場所の両方において離れていること、(ii)時間というより場所において離れていることの2つがある。(i)は通信教育のように学習教材が、実際に学習が行われるずっと前に準備され、パッケージされるという意味であり、(ii)は近年現れた、バーチャルシステムとも言うべき、ストリーミングやチャットのような双方向コミュニケーションである。ただし、本論文では、基本的に遠隔教育では時間と場所の双方において離れていることと定義すると考え、(ii)も完全な同時性はないが双方向コミュニケーションを重視したものとして、Asymchronous Learning Networks (ALN)と考える。
 次にWebの意味である。第1にWebが学習に与える影響であるが、これは本質的にない。学習に影響を与えるのは学習者を参加させる方針と考えをコミュニケートする方法であるから、それらを効率的に行う方針としてのWebにフォーカスしなければ意味がない。第2に、ハイパーリンクであるが、ハイパーリンクは学生が学習内容と積極的に関わることを促進する点で、学習に本質的な影響がある。特に、オンラインディスカッションやレポート執筆の準備や、情報の比較などを行う際には、ハイパーリンクの長所が生きる。
 最後にデザインの設計であるが、このポイントはRecall Strategy(事実の記憶を支援する仕掛け)、Organizational Strategy(異なる理論を表にして対比する)、Integration Sstrategy(文章を要約する)、Elaboration Strategy(考えたことを書いてまとめる)とまとめられている。
 Designing Instructionということで、読んでみたものの文字通りのデザイン論ということで、少し狙いを外してしまった。