2008/09/16

Knowlton, D. (2000) "A Theoretical Framework for the Online Classroom: A Defense and Delineation of a Student-Centered Pedagogy," in Weiss, R. and D. Knowlton eds. Principles of Effective Teaching in the Online Classroom, pp.5-14.

 本論文は遠隔教育では原則としてSutdent-Centeredであるべきということを、論理的に説明することを試みたものである。本論文が主張する本質的なOnleine Classroomとは、教員が学生に対し、他の学生・テキストなどの伝統的教材・ニュースグループなどのWebリソース・職業や文化などの生活経験・問題解決との関わりを与える枠組みを設定することと要約できる。
 ここではまず、Professor-CenteredとStudent-Centeredの違いを明らかにしておく。
内容と教材
P:教師が準備した内容を学生が知り、記憶し、意味付ける。
S:学生自身も内容の提供を行い、学生自身の学習を積極的にコントロールする(学習の成果がより個人的になる)
教師の役割
P:学生を組織化し、知識を広く伝えて、学生はそれを吸収する
S:教師と学生の役割が動的に変化し、教師はコーチ・メンターのような役割をする
学習プロセス
P:知識が教師から学生へ一方向で移転し、学生に知識を伝える点で最も効率的
S:学生に他の学生や教師との共同作業を求め、知識(の体系)を自ら構築する
当たり前のような気もするが、まずこの定義を確認しておく。
 では、なぜ遠隔教育ではStudent-Centeredなのか。これには、(1)教授法と(2)社会性の2点からその根拠を説明する。(1)Onlineでは、教授はテキストによって行われる。教授が学生の知識を満たすことを目的とし、その中心的役割としてのテキストがあるなら、教師の本質的な役割はない。(2)対面授業では学びの中に社会性があるが、Onlineでは他者との相互交流なしには、学生にこうした面は認識されない。本論文では、なぜStudenet-Centeredなのかを論じた点はこの2点と思われるが、理論的な根拠という割には裏付けが曖昧である。