Butler, N. (2016) Functional stupidity: A critique, Ephemera, 16(2), 115-123
- FSに関する説明
- メンバー側が、自分が何をしているか(省察性)、なぜそれをしているか(正当化)、自分の活動の結果が目前のタスクを超えてどうなっているか(実体的推論)について批判的に考察する能力がないこと。
- 権力・政治と明確に結びついている:組織的に承認された規範や価値に疑問を投げかけるような批判的な内省を阻止しようとするときにFSという現象が生じる 。
- プラスとマイナスがある:組織が円滑に機能するための確実性をもたらし、疑念や反省によって引き起こされる摩擦から組織とそのメンバーを救う ⇔ 批判的省察は、自分が何をしているのか、なぜそれを行っているのかという確信の感覚を損ない、キャリアアップの妨げになる+組織にとっても追加的資源を用いるのでコストになる(安価な海外労働力にたよる倫理的問題に対応するには大きなコストがかかる)
- 4つの提案:(1)組織は知識集約度と賢さの定義についてより謙虚な態度をとるべき、(2)アンチ・バカマネジメントを活用すべき(詳細不明)、(3)FSは組織が育成し、維持し、技術すべき重要な資源(知識経営とFSのバランスが重要)、(4)FSのネガティブ面に警戒すべき
- しかし、こうした批判的な提案は、はるかに保守的な、まさに経営的な目的によって覆い隠されている。
- FSのネガティブ面
- FSにはプラス・マイナスがあると言いながら、FSの過剰・誤動作の時(=愚かさの管理者によって適切に管理されなかったとき)のみ、否定的な結果をもたらすと説明される。
- FSの管理とは?:Stuidityが増えすぎると機能不全になるから、管理が必要
- Stupidityにはもともと機能的な面と愚かな面の両方が含まれているのではなかったか?
- 両面ある中で、愚かな面の割合が増えるということか?
- 著者は概念の内部緊張と説明する ⇔ 議論自体に矛盾があるのではないか?
- FSをどのように管理すれば、プラス面が増えてマイナス面が減るかは不明確。
- なぜ賢い組織が愚かであり続けるのか?
- 組織=代替案にコストと時間がかかるため、従業員の認知能力を制限しようとする
- メンバー=不確実性を最小限に抑え、キャリアを向上させるために自らの内省性を抑制する
- 愚かさは組織に不可欠:
- Alvesson and Spicerはビジネスと学術の両方に訴えたために窮地に陥ったのでは?:学術的な概念と経営上の流行語の間の区別が曖昧になってしまった
- ビジネススクールの研究は、一貫性・論理性の高い慎重な考察に基づく研究をすべきか、多少の一貫性はなくとも刺激的な議論を喚起すべきか?