Gebreiter, F. & Hidayah, N. (2019) Individual responses to competing accountability pressures in hybrid organisations: The case of an English business school, Accounting, Auditing & Accountability Journal, 32(3), 727-249
- NPM型大学政策=専門職ロジックに説明責任を持ち込んだ
- 各教員はどう対応しているのか?:主に4つの反応(遵守、反抗、取捨選択、細分化)で対応していることを示す
- 各教員の対応はとても多様かつ微妙、しかも意図的でなく即興・偶然・非一貫性もある
- 説明責任ロジックの問題点も示す(授業アンケート重視が教育に悪影響)
- 説明責任政策は大学をどう変えるか?
- 業績主義は学内に仲間意識よりも競争意識を高める(フィンランド)
- ジャーナルランキングが創造性を阻害して、安全な研究を量産する
- 学生アンケートは全大学で行っているのに、国レベルでの活用はされない
- 制度ロジックとは:組織の現実をどのように解釈するか、何が適切な行動を構成するか、どのように成功するかに関する暗黙的な前提や価値の集合(Thornton 2004)
- 制度的論理は、組織や個人が意味を理解し、社会的に正当化された方法で行動することを助ける、歴史的に偶発的な、当然とされる信念と実践の蓄積を指す
- これへの対応の類型がある:黙認、妥協、回避、反抗、操作(Oliver 1991)
- 競合する制度ロジックに対する個人の反応は5つある
- 無知:意図的な抵抗をしない、無反応
- コンプライアンス:一方の論理に反しても、もう一方の論理に従う
- 反抗:意識的に抵抗する(攻撃、除去もする)
- 組み合わせ:ロジックの価値観は規範の一部を混ぜる
- 細分化:両方のロジックに精通してるなら、選択的に遵守や拒否をする
- ケーススタディ:あるビジネススクール
- 企業化を経験:高学費留学生獲得、国際誌論文掲載、起業家学長任命、授業満足度調査重視
- なのに、個人の自律性、協議、合議ガバナンスを保持
- 外部者からは、伝統的な専門家ロジックに固執している印象
- 教員14名のインタビュー、8名が教育研究職(phd教員)、6名は教育職(実務家教員)、主題分析
- 教育をどう行うか?
- 教員は探究させたい、答えの出ない問いに取り組みたい
- ⇔ 答えが明確なほど、受動的に参加できるほど、学生の評価が上がる
- 実務家教員は学生に共感しやすい
- 学生も自分は顧客と思っている
- 信念と矛盾する要求にどう対応したか?
- コンプライアンスとサブカテゴリ:強制、内在化、消耗、道具的コンプライアンス
- 教員は専門職ロジックの価値観に忠実→説明責任には「圧力に屈した」
- 微妙な差異:ミスを録音し直す←苦情はないが、学生が不満に思うのでは?という圧力を感じた
- 試験を易しくして合格させる対応と、合格率を低いままにする対応
- 対応に多様性がある←なぜここまで個人ごとに対応が多様なのか?
- (1)説明責任文化に共感している=遵守傾向⇔共感しない人=反抗傾向
- (2)組織内外の個人の地位:研究力高い・他大学移籍可能=反抗傾向