2026/02/12

Riffe, K. A., and M. J. Pifer. 2026. “ Academic Departments as Microfoundations of Institutional Governance.” New Directions for Higher Education

  • 大学のガバナンス研究はマクロな組織構造(執行部や教授会)にのみ焦点化
    • 基礎単位の学科や部門が、全学ガバナンスに果たす役割が不明確
  • → Microfoundationに注目して実態調査
    • 日常的な行動・相互作用・ルーティンから説明する
  • 効果的なガバナンスに寄与する要因
    • 整理:部門の業務がどのように構成されているか、メンバーがタスクの完了方法について共有し、効果的な理解をどう構築するか
      • ファイリングシステム、役割分担、作業手順
    • 動機づけ:部門の業務がどう奨励され、メンバーがどう評価され、仕事をするよう奨励されるか
      • 昇任、褒賞、バーンアウトの回避、目標と優先順位
    • 促進:部門の業務がどう実施され、メンバーがどう支援されているか
      • 部門会議、議題設定、研修や能力開発、委員会
    • 社交:部門の業務がどう学ばれるか、メンバーが部門の文化や業務、役割をどう理解するか
      • リーダーシップ、移行、能力開発、透明性、メンタリング、ロールモデル
  • ガバナンスとは、単なる「トップダウンの官僚的な構造」や「規則集」ではなく、日々の部門会議の進め方や、若手教員へのメンタリングといった「草の根の相互作用」の中にこそ本質が存在する
    • 部門のリーダーが意図的に透明性や同僚性を育むことこそが、一人の教員をガバナンスの主体として育て上げ、ひいては大学組織全体の健全性と変革能力を高める