2016/08/11

Kezar, A. (2004) "What Is More Important to Effective Governance: Relationships, Trust, and Leadership, or Structures and Formal Processes?" New Directions for Higher Education, 127, 35-46.


  • 大学のガバナンス:非効率という批判が常につきまとう。
    • → Management Fadsで構造改革は失敗したと指摘される。
    • → より重要なのは,関係性,信頼関係の構築。
  • これまでの研究は,リーダーシップ,関係性,信頼関係を個別に検討してきたが,包括的な研究が必要。
  • Effective Governanceとは?:組織文化と結びついていること(一般化できる定義なし)(Birmbaum)。← 構成員が政治的なプロセスが適切と信じているなら,そのプロセスに沿った手続きと成果がEffective。
    • 官僚的な大学では組織構造が重要だし,小規模で同僚性の大学では関係性が重要になる。
    • 注: bureaucratic = stressing efficiency, political = stressing interest group contentment
  • 組織構造と手続きは,関係性・リーダーシップ・信頼関係を左右するものである。
    • 組織構造と手続きは動的なものである:ある目的と手続きの委員会に新メンバーが入って目的・手続き・日程が変更されることがある。
    • 政策立案者・リーダーは単一で普遍の解を求めたがる。科学的管理法に注目するので,関係性よりも組織構造と手続きに注目してしまう。
  • 組織構造をいじる問題解決:先行研究の知見=Efficiencyに有効だが効果は小さい。(Kaplanの実証研究など)。
  • 最近の研究:構造よりも,関係性が重要(環境が変われば構造や手続きは変化せざるを得ないので)。
    • Schuster et al:効率性,実施力,ガバナンスプロセスの把握意識は,リーダーシップと強い相関。
    • Lee:学長とセネトの非公式の関係がきわめて重要。
  • Effectiveness:外部研究者の観察だけでなく,構成員の感覚としても得られるものであること。
  • 新しい構造:リーダーの出現なしには成功しない。
  • リーダーシップが中心的な課題であり,信頼の上に誠実な関係性が築かれる。
  • 効果的なガバナンスは,構成員が進んで考えや知恵を出し合えるかどうかにかかっている。そして,信頼や関係性がなければ,人は知恵を共有しようとしない。関係性は,非公式な場面で形成される。