木下康仁(2007)「修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチの分析技法」『富山大学看護学会誌』6(2),1-10
- GTA:
- 継続的比較分析法による質的研究で生成された理論,
- データに密着した分析から独自の概念をつくり,統合的に構成された説明図が分析結果として提示される,
- 人間行動の予測と説明に関するものであり,研究者によってその意義が明確に確認されたテーマに限定された範囲内で説明力に優れた理論,
- 実践的な活用のための理論(提示された理論は現場に戻されて評価されるべき)。
- GTAが適した研究:(1)ヒューマンサービス分野,(2)現象がプロセス的な特性を持っている
- 分析の特徴:
- 理論生成よりも,データに密着することが優位。
- 生データより生成した概念が優位。(上と矛盾するように見えるが,生成された概念は着想のもとになったデータの当該部分を具体例に使える。具体と抽象の関係。)
- → 質的研究は結局,データを解釈してコードにすることと,コードと元データの関係がたどれるの2点に集約される。
- データに関する心配はいらない(1-2時間自由に話せば大きな問題はない)。
- 概念は簡単につくらない。データから数通りの解釈をして,その概念の独自性をはっきりさせる。
- 生成した概念は分析ワークシートに記入する。1概念1ワークシート。理論的飽和によって分析終了。
- M-GTAは,データの解釈をぎりぎりまで行い,データから直接概念を生成する。その方が優れた概念を生成できる。(GTAは,データ→コード→概念,手順重視。)
- 論文を書く側はデータ→概念→カテゴリー→プロセス・結論だが,読む側は結論から始まり逆にたどる。なので,都合のよい恣意的な結果という批判が来る。