2016/01/05

宮川公男・上田泰(2014)『経営情報システム』第4版,中央経済社


  • 産業の情報化=生産要素としての情報の投入量が増えること(軽薄短小化はインプットが情報で代替されている,Just-in-Timeは情報による在庫の減少)。
  • 稟議制度=稟議書に書かれた決定事項に関わる構成員に情報伝達を行う,日本独自の情報システム。
  • 情報化に寄って実現する戦略的目的
    • 業務の効率性・生産性の向上:他部署との相互関連(ビジネスプロセス)を,正確・迅速に行うため。(ex. POSシステム)
    • 新製品・サービスの開発・製造:新製品の設計や製造管理を正確・効率的に行うため。(ex. CAD,音楽のネット販売)
    • 取引業者との密接な関係の構築:複数の業者がネットワークで結ばれ,材料や製品の流れを正確に調整するため。
    • 意思決定支援:組織内外の多くの情報を集計・分析することによる,意思決定の向上・迅速化。
  • 意思決定の3段階モデル(IDCモデル):インテリジェンス→代替案の設計→代替案の選択
    • インテリジェンス=問題発見。望ましい状態を抽象的ではなく,現状との比較を可能にして目的と現実のギャップを発見すること。
    • 代替案の設計=問題解決の可能性のある行動案の探索と立案。
    • 代替案の選択=何らかの基準に基づく行動案の選択。
  • 組織における分業と調整の仕組みのことを組織構造と呼ぶ。
  • 調整の3つの方法:(1)相互調整:調整を必要とする当事者同士が調整,(2)直接管理:当事者間に管理者を置いて調整,(3)標準化:超世の必要がないよう,行動・行動の結果・行動に必要なインプットを規定する(Mintzberg 1979)。
  • 大組織の管理階層:オペレーショナルコントロール,マネジメントコントロール,ストラテジックコントロール
  • ナレッジマネジメントの2つの意味:知識管理(経営資源となる知識を管理していく方法=資源ベース視点),知識経営(地の共有・創造・活用・蓄積などの知識関連プロセスを管理する方法=Dyanmic Capability View)。
    • 経営情報システムは,知識管理の部分で活躍してきた。
    • ここでの経営情報システム=ICTを用いて企業組織の価値創造活動を支援するシステム。
  • SECI各モードの経営情報システム
    • 共同化:携帯センサーで個人の行動履歴を記録し,対面交流を促すシステム。24時間型テレビ会議システム。
    • 表出化:顔を見ながらチャットするシステム。ホワイトボードを保存する。
    • 連結化:天気や気温などの過去の情報から発注するシステム。組織内の文書のアクセスするシステム。
    • 内面化:体験者のレポートを蓄積して,追体験したり教訓が伝わるシステム。現場画像を蓄積・共有するシステム。
  • IT投資効果測定項目:人員,原材料,運転資金,情報資源利用,設備,製品・サービス,マネジメント,外部関係,既存システム(p.117)
  • 活動をプロセスとしてみる=活動をある構造を持った一連のまとまりとして捉える,≠ いくつかの活動の集まり