2025/07/15

李在鎬・青山玲二郎(2025)『AIで言語教育は終わるのか?』くろしお出版

  • 記号接地:ことばの意味を本当に理解するためには、まるごとの対象について身体的な経験を持たなければならない。
    • 記号を別の記号で表現するだけでは、いつまで経ってもことばの対象についての理解は得られない。AIは記号接地をまったくしていない。
  • AIの言語が設置していないと本当に言えるか?
    • 接地:身体性を有した主体としての言語話者が言語記号を自らの感覚や思考と結びつけることではなく、語彙や文法といったシステムに内在化された、言語表現の背後にある認知主体とその視点の存在を、記号的に「埋め込む」こと
    • 大規模言語モデルを用いた今日のAIは、人間にかなり近いレベルでの接地に成功していると言える。
      • ここでの「接地」とは、思考の背後にいる主体とその視点を、個々の言語が持つ規則または規範に基づいて記号化し、表現全体の中に埋め込むというプロセスを指す。