佐藤郁哉(2024)『リサーチ・クエスチョンとは何か?』ちくま新書
- リサーチクエスチョンの定義:社会科学系の実証研究のさまざまな段階で設定される研究上の問いを疑問文形式の簡潔な文章で表現したもの
- 実証研究のための問い、疑問文形式、簡潔な表現、研究のさまざまな段階で設定される問いという4点
- 調査という言葉自体に、調査する側・される側という不均等な関係を暗示する意味が含まれる→慎重に配慮する
- 日本語のリサーチには、調べ物に近い意味がある
- →ここでは、調査研究において設定される、資料やデータの分析を通して、一定の答えを求めることができる問いに絞る
- 社会調査における2W
- 実態を明らかにする問い(What):どうなっているのか、事実関係・物事の記述に関する問い
- 因果関係を解明する問い(Why):なぜそうなっているのか、因果・物事の説明に関する問い
- つまり、記述の問いと説明の問い
- ただし、Whyは曖昧な問いになりやすい:方向性と明確さが欠けているため
- → Who、When、Where、What、Howなどによって言い換える
- 書くことで調べる
- 調査は数人のインタビューが終わった段階で原稿を書く
- ストーリー性のある原稿を各作業が、リサーチ・クエスチョンの大幅な見直しにつながることが多い
- 良い問いの3条件:意義、実証可能性、実行可能性
- 調べる価値や意義があり、データによって答えを求めることができ、かつ、調査を行う者の身の丈にあった問い
- 調査研究には、事例について知ること、事例を通して知ることの両要素が含まれている
- 統計調査も、時間・空間を限定した特定の対象から得た情報にもとづく意味では事例研究