2025/07/17

溝上慎一(2023)『インサイドアウト思考』東信堂

  • インサイドアウト思考:思考の初発プロセスに焦点を当てた思考
    • 自由にいろいろ考えてみよう、考えを作っていこう、の思考様式
    • 原初的な創造的思考
      • 創造的思考は、価値観が多様化した現代社会において、人々の個性化する人生を構築するために必要な思考
      • ああらしい考えなら、どんなものでも立派な創造的思考
  • アウトサイドイン思考:論理的・批判的思考
    • 思考した結果を受けてその思考がどのようなものであったかを吟味する思考様式
  • 思考とは:情報処理を推し進めて、ある状態を作り出す働き、または、それに向かうプロセス
  • 創造的思考:社会的評価、アハ体験、心的飛躍の要因を取り除き、情報処理の初発プロセスに移動させる必要がある
  • 外化:認知的な情報処理プロセスを内と措定した時の、外への出力を指す(認知的な情報処理プロセスの内部を通って外に出力されること
    • アクティブラーニングは自分の考えや理解を外化すること
  • リフレクションは、変えられない過去を反省するのではなく、未来に向けた思考を行うことに意味がある(=アウトサイドイン思考とインサイドアウト思考が相補的に組み合わされたもの)
  • 自分とは何者かの定義は、個人が自由に行うもの
    • それを心の底からこれでいいのだと感じるには、重要な他者や社会から是認される必要がある(エリクソンのアイデンティティ問題)
    • デュルケムの近代的個人化:社会の単位が家族や近隣関係などの中間集団から個人へ移行し、中間集団との媒介的関係を通して個人化が進んだ(中間集団の伝統や慣習の束縛から解放され、自由や独立を獲得する形で自己定義が可能になった)
  • 近代国家の学校教育:生まれ育ったコミュニティや社会の伝統から脱文脈化した、汎用的な知識・技能を基礎・基本として習得する場所
    • 汎用的な知識・技能を土台として、個人のライフを構築することが求められるようになった → より高度な知識技能を習得してライフを構築する人が出る(進学者)
  • 探究的な学習は、学習パラダイムにウェイトをかけた学習であると同時に、教授パラダイムを求めるもの