2016/04/11

「大学の夏休みの活動」『IDE現代の大学教育』No.572,2015.7

吉田文「大学と夏休み」

  • 夏休みの起源は,中世ヨーロッパ修道院で,夏季の勤行の省略化。大陸欧州の短い夏に十分に太陽を浴びるための知恵。
  • 日本の高温多湿が勉学にそぐわないという説明は後付け。外国人教師が多かった東京開成学校は教師が夏休みを権利として主張した。近代以前の日本には盆休み以外に長期休暇の慣行はなかった。
  • 初中等の学年始期の4月統一:会計年度と徴兵制に合わせたため。→ 夏休み中にいかに学習を継続するかが課題=夏休みの宿題は輸入した慣行と日本の制度のズレを埋める策
  • 大学の学年始期は長らく9月=休みに休まない策を立てる必要がなかった。
  • 官立私立を問わず1学年が10ヶ月で構成されていた。9/1に始まり7/10に終わる(帝国大学)。学費も10ヶ月分。


伊藤公平「4学期制サマープログラム実施に関する工夫」

  • 3年生に限定した4学期制自主導入
  • 4学期制の導入は留学促進ではなく,3年生全体に対する教育効果向上を目的として合意形成。
  • 正規の2学期制に迷惑をかけない=時間割表の2学期維持(前半後半表示),履修人数が同程度の科目同士のペアで週2回利用の教室が適正という納得を得る
  • 1年生の必修科目が多い,1年から4学期だと入学から2ヶ月で期末試験などに配慮。