山田礼子「学修成果から見た高等教育の質保証」
- AHELOがモデルにした試験:Collegiate Learning Assessment,多肢選択でない,クリティカルシンキング,分析的理由付け,問題解決,文章表現を包摂した能力評価試験。
- スペリングスレポート:大学4年間の学修成果の指標として,標準テストの導入と測定結果公表が機関のアカウンタビリティであると指摘。
- Institutional Effectiveness:各機関が応じたミッションを定義し,目標を設定し,達成することを推進していくことを示唆するもの。⇔ スペリングスレポートによる明確な学習成果提示要求。
濱名篤「教学マネジメントからの質保証」
- 教学マネジメント(Management of teaching and learning):(1)学長を中心とする副学長・学長補佐・学部長・専門スタッフがチームを構成,(2)DPの下で学生に求める能力を学士課程を通じていかに育成するかを明示,(3)ここの授業科目がどの部分を担うかを共有して,授業科目間を連携させた組織的教育を展開,94)プログラム共通の考え方と尺度に沿った成績評価,(5)その結果を踏まえたプログラム改善。
- アメリカの教学マネジメント:理事会の承認した政策と手続きの範囲内で,大学の効果的な運営・目標達成・資源活用,教育・研究・サービスの最高水準の創造的支援を果たすこと。
- 潮木:教員を外さないと,カリキュラム改革はできない。濱中:社会で求められる知識は学問体系の中で確立したものではなく,職業や生活の場に即した知識生産のための知識。
佐藤浩章「大学教育の質保証を担う大学教員の教育能力の質保証」
- 設置基準14条:「教授となることのできる者は(中略),大学における教育を担当するにふさわしい教育上の能力を有すると認められる者とする。」抽象度が高く,能力が何であるかは,各大学に裁量がある。
- 新潟大学の教育能力基本枠組み:(1)大学・学部の教育理念・目標・社会ニーズに照らした教育プロセスの設計を行う,(2)学生の学習を促進する授業の実践および運営を行う(指導,支援,成績評価,フィードバック,学習環境づくり),(3)学生のがくしゅしゃ教職員間の学習を尊重したコミュニケーションを行う,(4)大学教育の専門職業人として教育改善・自己開発を行う(加藤 2010)。
船戸高樹「職員が大学の質保証にどのように関わるべきか?」
- ラーニングアウトカム(UCLA):(1)Curricular・Academic(授業を通じて習得する学術的な知識),(2)Co-curricular・Academic work(インターンシップ,学外調査など教員の指導のもとで行う学術活動で得る能力),(3)Extra-curricular・Non academic(スポーツ,サークル,ボランティア等を通じて得る能力・スキル)。
齊藤貴浩「大学の質とグローバリゼーション」
- U-Multirank:トウェンテ大学CHEPSが開発。ランキングよりも情報公開。
座談会
- 学部の考え方を変えないといけない。学部で専門教育と一般教育と職業教育を行うのはバランスが取れない。組織自体を見直すべき。
- AHELOのような成果をそのまま測定することは非常に難しいことがわかった。結局そのままでは使い物にならない。大学が何を意図して教育するかが重要。
- 学長のリーダーシップよりも学内の意思決定,執行のメカニズム全体の問題。学長を強調しすぎ。学部と教育プログラムの関係こそが重要。