2024/09/02

Elken, M., Borlaug, S.B. (2024) Implementation of ambiguous governance instruments in higher education. High Educ 88, 1111–1126.

  • 問い:組織は曖昧な運営手段にどのように対応するのか?
    • 政策実施の分析=
      • トップダウン:政策目標と実施プロセスの一貫性を重視
      • ボトムアップ:実施プロセスにおけるミクロレベルの文脈上の柔軟性の重要性を重視
    • 政策プロセスには本質的な曖昧さが含まれており、実施された政策は採択された政策とは異なる
      • →曖昧さの度合いが重要な決定要因
      • or→曖昧さをどのように管理しているか?を問う
  • 欧州の大学組織改革:規制緩和・新たな運営形態・自律性の強化
    • →規制緩和と市場依存は成果につながらない
    • →現在は2面性=制度の自主性と規制緩和を強調する改革+国家が積極的なプレーヤーとして参入
    • 規制緩和=個性の開発を期待→実際は類型化→政府が個性を演出
  • 高等教育機関=高度に制度化された組織=根本的変化や急激な変化は困難
  • 政策は大学内にどう変化をもたらすのか?
    • (1)政策と実践のデカップリング:つまり粉飾決算 ←State?
    • (2)翻訳(編集):外部刺激を翻案して内部の実践に接合する ←Dynamics?

  • 文書分析とインタビューで、質と差別化、プロフィール、分業、リーダーシップという4つの曖昧な政策への対応を分析。
  • 主題分析でコード化:包括的コーディングカテゴリ=省庁との対話および連絡、高等教育機関内での協定の導入、協定と戦略およびその他の運営手段との関係、内部の反応および協定のフォローアップ方法、目標・パラメータ・指標・新しいタイプのデータ/情報の開発ニーズ、多様化および差別化に対する認識効果、ガバナンス・運営に対する認識効果、プロファイリングに対する認識効果
  • 目標が総括的だと指標も明確、目標がプロセス志向だと翻訳作業が多くなる
  • 政策は、既存の業績ベースの運営システムを保管するに過ぎない=組織自体は変化しない⇔政策が新しさをもたらし、機関がそれを利用して戦略的に行動する
    • →実際はこの2つの共存→だから期間ごとに対応がばらつく