2026/03/10

吉田文・濱中淳子・渡邊浩一(2025)『専門書を読む』ミネルヴァ書房

  • 大学での学習
    • 特定の専門分野を集中的に学ぶことに主眼がある
    • 専門分野の知識を得るだけでなく、それをもとに研究というスタイルをとって知識の生産に参加する点に、初中等教育と異なる特徴がある
    • それには、関連する図書・論文にあたって学ぶことが必要
    • 研究するにはこれまで生産されてきた知識を渉猟し、到達点や問題点を探す=専門書・論文を読みこなさないといけない
  • 知識階級は読書がつくる
    • 旧制高校では哲学書と総合雑誌(中央公論、改造、文藝春秋)が読まれた
    • 大正〜昭和期にマルクス主義の登場で変化
      • 危険思想→読書が危険思想温床の場→禁止
  • 今の大学生は読書をしない(半数移譲は1日に全く本を読まない)
    • 一方で1日60分移譲どくよする学生は2→3割に増えている(漫画が増えた?)
  • 15名で輪読授業:毎週2名割り当てプレゼン+全員レジュメ
    • レジュメ:要約、補足説明、最も重要な点、批判すべき点、ディスカッショントピック、参考・引用文献
    • 相互閲覧可で共有
    • 要約・批判・ディスカッショントピックに課題あり
      • 見解の要約ではなく事実の要約
      • 事実に批判、著者の見解に根拠なく異議
      • トピック曖昧
    • 批判をさせる
      • 事実ではなく、事実に関する著者の主張を批判する
      • 批判の際に具体的な根拠を示す、曖昧に批判はしない、冒頭で著者は〜と述べていると簡潔に示してから批判
      • 批判は全否定ではない、評価すべき点は評価してから批判
      • 批判はnot A but Bよりnot only A but also Bの形の方がやりやすい
    • ディスカッショントピックとたてる
      • トピックを投げかけることで、どのような議論を行えそうかを想像しながら提案する
      • 唐突にトピックを立てず、それまで考えた重要な点、批判すべき点をふまえてさらに議論したい点を検討する
      • トピックを立てる際、自分の見解も加える
  • 発表者を置かない輪読
    • 全員が文献の概要メモを作成
    • 全体的な感想を言う
    • 議論1:文献の主張を確認
    • 祇園2:現実の問題への応用
    • 議論3:疑問点・問題点
    • まとめ・次回までの課題確認