佐藤直樹(2022)『「世間教」と日本人の深層意識』さくら舎
- 世間とは日本人の共同幻想
- 日本人はいつも他人を邪魔しないようお互いに気を遣っている
- 個人とは尊厳ある個人と言われると、日本人は尊厳がどういうものかわからない
- 世間に生きる人間は、個人ではなく役割として生きている
- 役割を引き受けるほど世間が広くなる、尊厳と関係ない
- 世間が競争をなくす方向で形作られてきたから
- 日本人の不幸は孤独になること、孤独とは世間の中で役割がないこと
- 世間の中にいてルールに従っているととりあえず楽
- Twitterの匿名率は世界が30〜40%、日本は75%以上
- 最小単位の個人の集合が社会、個人の結びつきが法律で定められている人間関係
- 明治維新で、日本は世間と社会の二重構造になった
- 世間が土台・社会が上部
- 世間=他人に迷惑をかけるなルール
- それで解決できない時=法のルール
- 近代法の基礎:社会契約
- 人は生まれながら自然権を持つ→自然状態では殺し合いになる→自然権の一部を国に移譲し、殺し合わないよう国に守ってもらう(社会契約・国家契約)
- キリスト教の浸透で欧州の世間は社会にかわった
- 告解:心の中を神に対して自白することで内面が生まれ、個人が生まれる、内面を見ると自分とは何かを考えざるを得ない
- 個人は自分の意見を言う時に周りをみない
- 自分の内面を神にプレゼンするのが告解
- 日本人の恥は周りに対するもの
- 日本語は世間の言葉、英語は社会の言葉
- 鬱になりやすい性格:メランコリー親和型=真面目、責任感が強い、几帳面、仕事熱心、仲間への配慮=世間で一番好かれるタイプ→抱すぎて自殺
- 日本は欧米から輸入した近代家族が定着していない
- 3つの特徴:私的領域と公的領域の区別、家族が情緒的関係から成る、夫婦の性別役割分業
- 子供が問題を起こしても家族は社会から非難されず、子供を守れる
- 家族の原理は愛情、社会の原理は競争(市場)
- 日本の家族は世間を気にするから公私が分離できず、家族が世間と対立できない