松下佳代・前田秀樹・田中孝平(2022)『対話型論証ですすめる探求ワーク』勁草書房
- 3つの論題
- 事実論題:事実の有無・真偽を対象(原子力発電所が日本で最も多いのは福井県である)
- 価値論題:価値判断(善さ・美しさ・重要性)を対象(地球温暖化の対策として原子力発電の活用が大切である)
- 政策論題:行動や政策の是非(ある行動をとるべきか・ある政策を実施すべきか)を対象(原子力発電所を廃止すべきか)
- 政策論題には、事実論題と価値論題が多層的に含み込まれている
- 問題・課題・問い
- 問題:ある対象や状況についての問題意識やその背景、そこから限定した課題や問いを包含する
- 課題:疑問だ・解決すべきだ・知りたいと思う問題の領域や具体的な事柄
- 問い:課題の粒度を小さくした問い、その中で単球場の問いをリサーチクエスチョンという
- 問い作りのポイント
- 問いの視点を変える
- 問いの規模を変える:深い・浅い、規模の狭い・広い
- 疑問視を変える(Why、If、How)・主語を変えたり限定する・修飾語を変える
- 問いをブレイクダウンしてリサーチクエスチョンを立てる
- なぜという問いを立てる→どうなっているのか(実態を問う問いを挟む)→なぜを問う
- なぜ地域によって大学進学率は異なるのか→日本の大学進学率はどうなっているのか→地方において大師と叙してなぜこれほど大学進学率は違うのか→地方における女子高校生の進学率が男子と比べて低い地域にはどのような特徴があるのか(粒度が小さくなった)
- 問いと仮説を思いつく文献の読み方=4つの箇所を探す
- 目から鱗(なるほどそうだったのか)
- 激しく同意
- 納得いかない
- 激しく反発
- 仮説から主張
- 仮説のうち、根拠(事実・データと論拠・理由づけ)や対立する主張への反駁を通じて正当化されたものが主張
- 論拠・理由づけのタイプ
- 因果関係:事実・データ=原発近くで奇形の花がある→論拠=放射線を受けると動植物に奇形が出る→主張=この花は原発事故によって生じた
- アナロジー:事実・データ=Aは性質Pを持つ→論拠=AとBは似ている→主張=Bも性質Pを持つだろう
- 規範:事実・データ=行為aは行為Aの一種である→論拠=行為Aをすべきだ→主張=行為aをすべきだ
- 権威:事実・データ=XはPと主張している→論拠=XはPに関して信頼できる専門家である→主張=Pは正しい
- 結論
- 事実論題:XはAである
- 価値論題:Aは良い・重要だ
- 政策論題:Aを行うべきだ