- 組織内専門人材は,企業などの組織に属し,帰属意識を有しながら専門性を持ち業務を行う存在。マーケティング,営業企画,人事労務,経理財務などの業務の高度化による。
- ナレッジ・ブローカー:企業を超えた場での学びを円滑に進めることができる存在。(異質で多様な実践共同体で学ぶためには特有なスキルが必要なため。)
- 組織内専門人材は,(1)組織内で専門性を得た人,(2)組織にコミットしながら自分の専門性発達を志向する,(3)組織内・組織外双方で形成される専門性を有する,(4)コスモポリタンでありローカルである人材。
- 組織内専門人材の特徴
- 人的ネットワークの構築に喜びを感じる動機づけを持つ
- 仕事関連の能力開発機会は満足度を高めるものの,特定企業での処遇向上に興味がない
- 越境的能力開発という行動をとる
- 実践共同体への越境で学ぶこと:専門性,ノットワーキングスキル(多様な人と即興的に結びつくなかで仕事をする),共同体スキル,環流スキル
- キャリアの初期では専門性を探しており人事権の影響が大きいが,中盤で専門性を重視するようになり,越境をするようになるとキャリア権の影響が高まり,企業の枠を超えた専門性を重視するようになり最終的に人事権の影響が小さくなる。(=組織内専門職の学習プロセス)
興味深いテーマを扱っているものの,組織の外部環境や目的との関連が考慮されておらず,人材のミクロの点にとらわれすぎたために,最後の組織への提言が実践的知見となっていない点が残念。