大森不二雄(2010)「学習成果に基づく学位課程のシステム的統合モデル -学士課程教育の構築と大学院教育の実質化の本質-」『国立教育政策研究所紀要』第139集,101-110
- Constructive Alignment(構成主義的統合):構成主義と統合の2つの側面からなる概念
- 構成主義:教師→学生の伝達でなく,学習者が自ら構築する学習
- 統合:教師が行うこと。学習成果の達成において適切な学習活動を支援する学習環境の設定。
- 教授法や成績評価のための課題が,意図する成果のために想定された学習活動に統合されること。
- イギリスQAAのプログラム・スペシフィケーションの基になった概念(Jackson 2002)。
- 学習成果に基づく教育敬啓のシステム的統合モデル(戦略統合モデル)
- 質の高い学習のためには、教育プログラムの入口(対象となる学生層),過程(知識技能,教授・学習法),出口(労働市場等)が,プログラムの人材養成目的に適合し,首尾一貫したロジックで「統合」されることが必要。
- 教育プログラムの質保証を限りある資源の中で実現するには,教育,技術,組織及び資源配分は,目的に向けて戦略的に焦点化されなければならない。
- 教育プログラムの目的は,機関の使命や内的・外的コンテクストに適合していなければならず,アクセス・質・効率が組織戦略の追求すべき普遍的価値である。
- このモデルは,eラーニングのみならずいかなる教育提供方法にも適用可能である。
- そのためのベンチマーク指標
- 教育プログラムの目的の明示性・首尾一貫性
- ターゲットとなる学習者,労働市場等,知識技能セット
- 教育プログラムの目的の適合性
- 機関のミッションやビジョン,内的コンテクスト(資源,組織等),外的コンテクスト(市場,政府の政策等)
- アクセス,質,効率に対するインパクト
- 教育プログラムの目的達成に向けた手段の統合
- 教育の提供方法:同期,非同期,対面,ブレンディッド(組合せ)
- 教育的側面:カリキュラム,教材コンテンツ,課題,評価
- 技術的側面:ハードウェア,ソフトウェア,支援システム
- 組織的側面:財政,人事
- 教育プログラムの目的達成度
- 教育経営の「システム的統合」モデルは、ルースな編成原理をもう少しタイトにしようとするもの。