2014/09/08

木原俊行(2005)「カリキュラム・コーディネーターの方策と力量形成過程についての考察」『大阪市立大学大学院文学研究科紀要』55,45-64


  • 総合的な学習の時間=学校を基盤とするカリキュラム開発の拡充 → 教育課程経営の専門家が必要。
  • カリキュラムコーディネータ=学習コーディネータの一種。
  • カリキュラム開発=教員による共同的意思決定が必要=問題共有,葛藤,妥協,問題解決という複雑な過程を経る → カリキュラムコーディネータは共同的意思決定の調整者の役割が重要=従来の学校組織で分断されていた仕事を連結する境界人。→ 大らかなバランス感覚,機動的な校内体制の組織,視覚的なカリキュラムマネジメント,自己満足に終わらない自己評価が必要なリーダーシップ(小林 2004)。
  • カリキュラムコーディネータの力量形成:マイノリティに即した痛み・苦しみ → 限定主義の徹底(具体的成果の重視とその公開・アピール)→ それでも多様な人材と関わる
  • カリキュラムコーディネータの育成においては,自己の振り返りを重視するものとなるべき。
  • この事例では個人的な事情(=コンピュータが得意)も力量形成に関わっている。→ 個人的な事情・社会的な状況を考慮した研修プログラム設計。
政府が大学に入れようとしているカリキュラムコーディネータが,職員の専門職として記述している点が気になる。カリキュラムコーディネータを務めるには教育経験は必要なのか・不要なのかが分からない。外国の事例でもカリキュラムコーディネータは中堅教員が努めている。