2023/08/03

茂住和世(2023)「初年次 PBL のグループ活動で見かける「地蔵」的学生」『高等教育ジャーナル』30, 1-15

  • アクティブラーニングを受け入れられない理由
    • 楽をして卒業したい
    • 心的な問題による配慮が必要
    • 講義形式を好む
    • 人前で話すことが苦手・面倒
    • 参加者同士のコミュニケーション不全
    • グループ学習にどのように関わったらよいかがわからない
    • 自己肯定感・自己効力感の低さから参加できない
  • 地蔵=グループ活動の場に入るが自分から動かない、場を乱すこともしない
  • 失敗マンダラの知見
    • 学生問題:知識技能不足(思考訓練不足、リーダー技能不足、議論前提知識不足)、目的喪失(不挑戦、他事優先、怠惰、愛着)
    • 結果問題:パフォーマンス低下(グループワーク無機能化、成果物水準低下)
  • 意図的フリーライドと意図しないフリーライド
    • 思考が活性化する前に一部の学生に発言が取られ、思考や活動が止まること
    • 参加はしたが貢献した実感が得られにくい
  • なぜ課題につまずくのか
    • 課題に対する正解を探す(=提案が浮かばず地蔵化する)
    • 集団浅慮(=浅い提案にすぐ同意する、結論を優先する)
    • 自己周辺化感覚・苦手な人の回避(ガツガツ学生の回避)
  • 地蔵化=対人リスク回避
    • 自らグループと距離を取る
      • 自分が周辺に追いやられる
      • 他のメンバーがだんだん中心となることで自分の発言優先度が低くなる感覚
    • →いずれも心理的安全性不足に起因する
    • 自己原因性の喪失感覚:自分があれこれ試みたところで、それほど大きな有意味な変化をもたらさないだろうとう感覚+チームで話がまとまりかける・プレゼンまで時間がない→地蔵化