仲井邦佳(2016)「大学の単位制度と学年暦」『立命館産業社会論集』51(4),1-11
- 重要な前提:(1)単位制や学年暦が本来持っている慣習的性質,(2)国際的にみた実際の運用状況
- 45分を1時間とみなす=大学においては授業のコマは「実時間」(realtime)で はなく「単位時間」(=大学時間,academichour)で計算するのが慣習である。
- 初等・中等教育でも同じ,海外も同じ(アメリカ:1academic hour = 50 min が慣習)。
- academic hourの由来:ヨーロッパの大学では,akademischesViertel(academic quarter,大学の15分)という言い方があり,授業が15分遅れで始まるという習慣。(鐘がなってから集まるのに15分かかる)。
- 1単位を実時間で計算することにはあまり意味がない。
- 北米トップ大学は平均13週授業。
- 設置基準22条は,授業を行う期間を35週と定めて,35回とは言っていない。回数と期間の誤解。
- プラス5週が重要,定期試験,口頭試問,ガイダンスを充てる必要がある。学習活動の一環である試験は単位計算の対象に含まれる。
- 学修時間増加の二次的問題である授業時間の増加に多くの大学が動く誤解が生じてしまった。
- 国際的な運用状況を見ても日本の大学の授業時間は必ずしも少ないとは言えない。 少ないのは自主的な教室外での学修時間である。