Dee, J., Henin, A. and Holman, F. (2004) "Reconciling differences: Conflict management strategies of catholic college and university presidents," Higher Education, 47, 177-196
- カトリック大学の世俗化 ← 財政問題+実践的カリキュラム需要 → 教会は厳格な要件を求める → 学問の自由とのコンフリクト
- リーダーによる適切な介入が,コンフリクトの管理に必要。
- コンフリクトマネジメント行動のプロファイリングを目的とする。
- コンフリクトマネジメントの方法
- Structural- functionalist:コンフリクト=不適応問題 → 予防・鎮圧・排除,ただし深刻な対立をもたらす可能性
- Human relations:コンフリクト=職場にマイナスをもたらす → エンパワメントと意思決定参加で解決する,ただし,外部アクターのインパクトを無視する
- Conflict regulation:コンフリクト=使える面がある → 解決せずに利用して意思決定や変化に使う
- Paradox and Contradiction:組織内にはそもそも矛盾がある(説明責任と学問の自由,分散化と統合など)→ そのまま受け止める
- 2000年の質問紙調査データを用いて分析,N=79,回答率40%
- wave analysis:最初の3週間回答者,次の3週間,6週後のリマインダ後回答者の3グループにして比較分析,サンプリングバイアスのため
- Organizational Communication Conflict Instrument(OCCI):29項目質問紙,Putnam and Wilson 1982
- 因子分析で5カテゴリー抽出:Faculty conflict
- Avoidance(取りやめ・先送り戦略)
- Smoothing over differences(コンフリクト影響最小化戦略)
- Compromise(コンフリクト間の違いを別枠にする和解戦略)=あまり使わない(一般的に決定の質が下がる)。大規模大学でも使われない。
- Collaboration(問題を再解釈する統合戦略)=最も使われる。一般学長が司祭学長よりも使う。アクター間の信頼を高められる。
- Force/Control(通常ルールからの逸脱を認めない官僚手続き戦略)=教員には使わないが,理事会には使う。
- 実証からの示唆は次の通り,
- 特定の視点に立つ官僚手続き的問題解決は避ける。
- 外部環境からの先入観を与えずに,主要なアクターに環境を解釈する機会を与える。
- 理事会・教員間で外部環境の解釈が一致するよう支援する。
- 構成員が期待される成果と役割を再定義できるよう支援する。