2016/07/05

広島大学高等教育研究開発センター(2012)「諸外国の大学の教学ガバナンスに関する調査研究」英国


  • 2003,ランバート報告書(産学協同推進)
    • 大学がビジネスの一環として運営されることで,大学と経済界との連携が促進され,英国経済のみならず大学にも恩恵がもたらされると期待された
    • 各大学で大学運営をビジネス運営に類似した効率的運営形態に近づけるための政府からの圧力が強くなった
    • オックス・ブリッジを含む:従来は独自の学則制定が可能,全く独自の大学自治が可能 → オックス・ブリッジと経済界を結ぶモデルが一般化すれば,他大学は比較的容易に同方向に進むと考えた(政府にとって高等教育政策を実質化するためには,2大学の改革がまず必要だった)
  • 大学分類:92前,ラッセルグループ=研究大学,さらに上位13=サットン13,92後は教育大学
  • ガバナンス類型
    1. カレッジガバナンス:Oxford,カレッジごとに個別管理運営体系を持つ,各カレッジ・カレッジ協議会・大学事務局の協議で意思決定
    2. 委員会ガバナンス(Key Organ):シニアマネジメントチーム(学長支援)と教学委員会でガバナンス
    3. 米国型ガバナンス:Manchester
    4. 理事会ガバナンス:92後,日本の私大理事会に類似
  • ガバナンスの基本組織
    • コート(Court):大学運営に関する全ての事項に関する学内外の関係者の総意を得る場
    • カウンシル(Council):大学の執行部かつ経営母体であり,経営全般に関する決定権を持つ(戦略計画,資源配分など)
    • セネト(Senate):全教員及び学生代表を主たる構成員とする,教育・研究に関する決定機関
  • 大学自治:政府・議会からの独立を意味するのではなく,中央・地方行政当局や王権によって設定された枠内における自治
  • トレンド=パフォーマンスファンディング
    • 教育実績(学生数,学生属性,就職率,継続率,学生満足度),研究業績(博士授与数,研究助成費,外部資金)でリーグテープルを決める
  • 2009,英国の高等教育統治機構メンバーのための指針(大学議長委員会・CUC)
    • KPI設定,2最重要,8主要業績,計10ハイレベル主要業績指標
    • (1)組織的持続性,(2)学術面の特性及び市場での位置,(3)学生の経験と教育と学習,(4)研究,(5)知識移転と関係,(6)財政 の健全性,(7)財産と施設,(8)人材と人的資源開発,(9)ガバナンス,リーダーシップ,マ ネジメント,(10)組織的プロジェクト
  • 旧大学:3者による相互監視・抑制・均衡メカニズム,新大学:カウンシルが学長に移譲する権限大きい+旧大学のコートに当たる組織がない
  • Oxford:学長任期5年,4つの学群の長,カレッジ協議会議長,副学長4名,カウンシル議長で選考委員会組織,大学総会へ提案して125以上の反対がなければ承認
  • 他の大学:サーチ会社が大規模に外部公募,200名の候補者から選考委員会が20〜30に絞る