- 組織の信頼性とは:信頼性は多様性で支えられる。信頼性を実現するには、必要多様性、dynamic non-event、イナクトメントの3つの要因がある。
- 必要多様性:「人間は複雑なシステムを管理・運用するために、人間自体がより複雑になる必要がある」(Weick 1987)
- 集団必要多様性:「多様な個人によるチームやネットワークを組成することで、より大きな多様性を実現できる」
- 問題発生時に、メンバーが異なる解を探すことが重要
- 実現には、権限委譲(トップが大局的に物事を見るために必要)と対面コミュニケーション(信頼関係の構築と、信頼関係を土台にした多様な情報の浸透につながる)が必要
- 信頼とは、目に見えず、何も起きない、動的なものである。退屈で当たり前の日々こそ変化が支えている。
- 注意深く観察力を持ち、小さな逸脱を見逃さないようにするためには、絶えず疑念を持ち続けることが必要。
- こうしたことこそ、賞賛されるべき。
- イナクトメント:「環境に対する解釈、意味づけを行うことにより、その環境をコントロール可能なものとして認知すること(Weick 1979)」
- 組織化を実行するためのサイクルのひとつ。
- 人はイナクトメント、淘汰、保持の三つのサイクルを通すことにより、社会システムを意味あるひとつの配列として解釈することができる。
- 環境が不安定なときにこそ、意味形成の必要がある(環境が不安定だと、そもそも意思決定自体が難しく、変化する環境にラベリングするための意味形成が必要なため)。
- 意味形成においては集権化が重要。
- 集権化によって、人は同種の「意思決定前提」「仮定」を扱えるようになり、これを通じて調整のいらない分権化や多様性が実現される(分権化による多様性は、集権化があってこそ機能する)。
- 集権化から分権化を成立させるには、物語(組織文化)が必要。物語が集権化された価値を思い出させ、多くの事実を結びつけられる。複雑なことも、物語を通じて再構築されると、人間の行動に内在する必要多様性を高めることができる。
- カップリングがタイトでインタラクションが複雑な組織は、事故が起こりやすい。
- 組織のマインドフルネス:5つの条件で支えられる状態
- マインドフルネス=「多角的視点を持ち、文脈への気づきなど、創造的に物事を考えられる状態(Langer 1989)」
- 5つの条件:「失敗から学ぶ」「単純化を許さない」「オペレーションを重視する」「復旧能力を高める」「専門能力を尊重する」