丸山文裕(2008)「デンマーク高等教育の資金配分 タクシーメーター制の導入」アルカディア学報No.339
- 現在の大学は8つ、再編統合を繰り返して現在の数字に至る、統合の理由は、財務経営の効率化というより、教育研究の国際競争力の強化
- 自国学生およびEU出身学生は学費無料、それ以外の外国人学生に対しては、授業料を2006年から徴収
- 高等教育進学率は約50%
- デンマークでは各課程の退学率が、長い間問題で、2000年時に中期(学士)課程で40%以上、その他の課程でも30%以上の学生が退学する。そこで学士号が、修士課程退学者に何らかの資格を付与しようと便宜上の理由で設置される。しかし分野によっては、学士号を持った卒業生の就職が好調で、学士号を付与する中期課程の存在が大きい。また大学の意向に反して、そこでの学生数の伸びが最も高い。
- 質保証に関する国立センターを1992年に設立し、高等教育システムの監視、最低基準の保証、教育課程の改善勧告を行ってきた。1999年からはデンマーク評価機構が、評価とともに、評価情報の管理、国内外の評価情報収集を行っている。
- 教育についての評価は、教育改善が目的で、イギリスのように評価結果と資源配分の直接の関連はない。
- 以前は、学長は教授の選挙で選ばれ、最高の議決機関は、学長、教職員、学生という学内者で構成される評議会であった。しかし大学の最高決定機関として、理事会が設置され、理事会には外部識者が中心となり、教職員学生代表も加わる。理事会は学長を任命し、学長は学部長を任命する。
- 大学は政府に対して3~4年の戦略的目標を達成する契約を交わす。目標の内容は、教育、研究、社会貢献などである。大学は毎年、業績について政府に報告する。これは単なる資源の消費状況報告ではなく、目標と結果の管理を強調したものである。