2018/10/19

Akgu ̈n, A., Byrne, J., Lynn, G. and Keskin, H. (2007) "Organizational unlearning as changes in beliefs and routines in organizations," Journal of Organizational Change Management, 20(6), 794-812

  • アンラーニング:ラーニングの反語と理解されたために多くの誤解が生まれてしまった。
  • アンラーニングは、信念・ルーチンの変更と、環境適応のための組織的アンラーニングの組み合わせという2つの概念を内包している。
  • 一般に(個人レベルでも組織レベルでも)、アンラーニングは(1)信念の放棄を通じた記憶の消去、(2)記憶のメカニズムと連結の分解、記憶がどう形成されるかの変化の3つを含む。
  • 組織記憶は3つの方法で形成される
    • 知識、参照枠組み、モデル、価値、規範を含む組織的信念
    • 標準業務手続きや情報共有メカニズムなどの、公式・非公式の行動ルーチン、手続き、文書
    • ツール、プログラム、製造ラインのレイアウトなどの、組織の物理的生成物
    • → よって、アンラーニングはこれらの除去が含まれる。それにしてもこの定義は広すぎる。
  • アンラーニングは認知プロセス:人工物でアンラーニングを促進できる。
    • 記憶には、叙述的なもの(=信念)と手続き的なもの(=ノウハウ)がある。
    • 組織アンラーニングは、信念とルーチンの共変で操作可能になる。
  • アンラーニングは組織変革と混同されやすいが、これはより広い概念で、変化のプロセスの最終的な状態を指す。アンラーニングは、記憶の消去に注目するもの。
  • アンラーニングのタイプ
    • 信念速・ルーチン速:再発明型(予測不能高・環境変化高)、根本的な変化、困難でリスキーなアンラーニング。
    • 信念速・ルーチン遅:形成的(予測不能低・環境変化高)、ルーチン変化の積み重ねで新しい信念ができるが抵抗も大きい。
    • 信念遅・ルーチン速:適応的(予測不能高・環境変化低)、既存の仕事の進化・革新や新しい部門設置で進む(ホンダシビックの例)、情報変化が激しいときに起こる。
    • 信念遅・ルーチン遅:手続き的(予測不能低・環境変化低)、小振りの変化、日常的な修正の中で起こる。
  • 今後の課題
    • トリガー・先行物について、マネジャーの役割について、各タイプのアンラーニングの行動的・運用的帰結についてなどの調査