Akgu ̈n, A., Byrne, J., Lynn, G. and Keskin, H. (2007) "Organizational unlearning as changes in beliefs and routines in organizations," Journal of Organizational Change Management, 20(6), 794-812
- アンラーニング:ラーニングの反語と理解されたために多くの誤解が生まれてしまった。
- アンラーニングは、信念・ルーチンの変更と、環境適応のための組織的アンラーニングの組み合わせという2つの概念を内包している。
- 一般に(個人レベルでも組織レベルでも)、アンラーニングは(1)信念の放棄を通じた記憶の消去、(2)記憶のメカニズムと連結の分解、記憶がどう形成されるかの変化の3つを含む。
- 組織記憶は3つの方法で形成される
- 知識、参照枠組み、モデル、価値、規範を含む組織的信念
- 標準業務手続きや情報共有メカニズムなどの、公式・非公式の行動ルーチン、手続き、文書
- ツール、プログラム、製造ラインのレイアウトなどの、組織の物理的生成物
- → よって、アンラーニングはこれらの除去が含まれる。それにしてもこの定義は広すぎる。
- アンラーニングは認知プロセス:人工物でアンラーニングを促進できる。
- 記憶には、叙述的なもの(=信念)と手続き的なもの(=ノウハウ)がある。
- 組織アンラーニングは、信念とルーチンの共変で操作可能になる。
- アンラーニングは組織変革と混同されやすいが、これはより広い概念で、変化のプロセスの最終的な状態を指す。アンラーニングは、記憶の消去に注目するもの。
- アンラーニングのタイプ
- 信念速・ルーチン速:再発明型(予測不能高・環境変化高)、根本的な変化、困難でリスキーなアンラーニング。
- 信念速・ルーチン遅:形成的(予測不能低・環境変化高)、ルーチン変化の積み重ねで新しい信念ができるが抵抗も大きい。
- 信念遅・ルーチン速:適応的(予測不能高・環境変化低)、既存の仕事の進化・革新や新しい部門設置で進む(ホンダシビックの例)、情報変化が激しいときに起こる。
- 信念遅・ルーチン遅:手続き的(予測不能低・環境変化低)、小振りの変化、日常的な修正の中で起こる。
- 今後の課題
- トリガー・先行物について、マネジャーの役割について、各タイプのアンラーニングの行動的・運用的帰結についてなどの調査