木田竜太郎(2012)「高等継続教育の日本的展開に関する一考察 : 私立短期大学の消長・変遷過程を中心に」『早稲田教育評論』26(1),159-172
- 短期大学:戦後高等教育の量的拡大に大きく寄与。
- ← これに注目しながら、日本における高等継続教育の特質・性格・今後の方向性を探求した。
- 国際的分類:短期高等教育(short-cycle higher education)、非大学セクター(Non-University Institutions)
- 制度史的には、戦後教育改革の過程において、新制(四年制)大学への昇格が見送られた旧制専門学校群を救済するための暫定的な措置として発足。
- 高度成長期:女性の社会進出、地域社会への大学教育機会の提供、高等教育進学率の向上に貢献
- 近年:四年制大学量的拡大の主要因
- 世界の高等教育大衆化:非大学セクターの創設と拡大によって支えられた。
- 本稿は、大学設置基準大綱化が、短期大学に与えた影響について検討する。
- なぜなら、大綱化以降短大は市場化の直撃を受けたから。
- 日本の継続教育:社会教育の見地から施される職業・技術教育を指すことが多い(しかも正規の教育機関に在籍していない低学歴の青年・成人に対して)。
- → 近年の継続教育:高等教育の修了者を含め、より広範な市民一般に提供される継続的専門教育。
- → 短大は、21世紀型学習社会における「高等継続教育機関」として捉え直せるのではないか。
- 短大廃止の3パターン:
- 吸収廃止型:短期大学を「大綱化」以前からある系列四年制大学などに「吸収」(短大資源を使って新学部・学科増設)
- 昇格廃止型:短期大学を「大綱化」以後に改組・転換して四年制大学に「昇格」
- 撤退廃止型:短期大学の廃止によって設置者法人が大学教育から完全に「撤退」
- なぜ廃止されるか:
- 学生定員を充足できず経営上行き詰まっても、ただちに大学や短大が廃止されたり、学校法人が解散することは意外に少ない(山崎 1989)。
- 資格志向と職業志向に対応できない+女性の進学先の変化の2つが主要因。