Wilkesmann, U. (2013) "Effects of Transactional and Transformational Governance on Academic Teaching: Empirical evidence from two types of higher education institutions," Tertiary Education and Management, 19(4), 281-300
- ドイツの大学:ボトムアップ組織だった
- 年に1回の総投票制度など→ 近年NPM型に変化。
- 組織構造もクラブ型から企業型へ。
- 変革型ガバナンス:
- 職場での自己決定感高→より内発的動機づけ発揮
- 職場での自己決定感低→外部から動機づける必要あり
- 専門職組織=社会的規範で統治された組織
- 研究目的:教員が学術教育の有効さを認知する上でどのようなガバナンスがより効果的か
- 仮説1:取引型ガバナンスは専門大学でより効果的と考えられている
- 仮説2:新しい管理手法は教育の有効さの認知にプラスの効果がある
- 仮説3:高い自己決定性はより高い教育の有効さの認知につながる
- 仮説4:学生中心教育であるほど、教育の有効さの認知につながる
- 分析の背景にある概念
- ドイツの研究大学VS専門大学
- 組織における意思決定プロセス:ボトムアップ(クラブ=全構成員参加意思決定)VSトップダウン(PAモデル)
- PA理論:教育活動の成果が見えにくい=インセンティブが機能しない(selective incentiveは研究に対してなら機能する)
- →これは、教員がマルチタスク問題に直面していることを意味する。教員は教育と研究の双方に時間を割かねばならない。そこで、新たな教育インセンティブが必要。ドイツで主に使われる選択的インセンティブ:業績給、パフォーマンスベース予算配分、目標管理制度、教育賞
- ドイツの給与体系:年齢給(C-salary)VS能力給(W-salary)
- 目標管理制度入れた大学もある:学長・学部長と教育・研究目標を交渉して決定
- 自己決定理論:内発的動機づけは変革型ガバナンスで重要な要素の1つ
- 組織構造と動機づけには相関がある(Ryan and Deci 2006)。
- 内発的動機づけは教育へのコミットメントを説明できるか?という課題にぶつかる。
- 文化化理論:PA理論は、エージェントが学習しない・社会化されないと仮定している→教員は学生時代・教員時代を通して教育に関して社会化される。→教育アプローチを見れば、どのような社会化がされたかわかる
- 組織内の社会化行動を見るために、Prosser & Trigwellの教育アプローチに注目する(=教員中心教育VS学生中心教育で見る)。
- 調査設計
- 研究大学と専門大学で別に調査
- 前者は8000教員に調査、1119回答、回答率14%、業績給・年齢給別に調査
- 後者は学部長に依頼、942教員が回答
- 調査の関心=教員の教育行動(≠教育の質)
- ~は自分にとってどのくらい重要か?で質問←従属変数
- 教育にエフォートを投入すること
- 新しい教授法を試すこと
- 学習プロセスを豊富にすること、など
- 独立変数は、新しい管理手法が使われているか
- Merit pay:制度があるか?自分は使っているか?のダミー変数で測定
- 目標管理:予算配分フォーミュラにおいて、教育成果は何%考慮されていますか?
- 教育賞:自分が獲得可能な教育賞がありますか?取りましたか?で測定
- 自己決定性:Work Tasks Motivation Scale for Teachersを使用。
- 結果:
- 仮説1:棄却、仮説2:棄却、仮説3:採択、仮説4:採択