山田礼子(2013)「高等教育における生涯学習推進の方向性」『日本生涯教育学会年報』34,21-40.
- 25歳以上大学生:OECD平均20%,日本2%。
- 教育再生実行会議:大学の社会人学び直し機能強化。4つの具体的提言。
- 職業上必要とされるより高度な知識等の習得や,新たな成長産業に対応したキャリア転換に必要な知識等の習得など、産業界や地方公共団体のニーズに対応した高度・中核的人材養成のオーダーメイド型の教育プログラムを開発・実施する。
- 産業界や社会人の学び直しニーズにマッチするよう,社会人教員の活用などによる先駆的な授業科目の開発,産業界との共同による実践的な職業教育プログラムの開発などの取り組みを進める(特に理工系)。
- 社会人が学びやすい環境を整備するため,短期プログラムの設定や通信による教育の充実,ICT等の活用を進める。企業は,サバティカルや労働時間の弾力化等,社員の学び直しする環境づくりを行う。
- 国は,大学・専門学校等で学び直しをする社会人を5年間で倍増(12万人→24万人)を目指し,支給要件の緩和など奨学金制度の弾力的な運用,雇用保険制度の見直しによる社会人への支援措置の実施,従業員の学び直しプログラムの受講を支援する事業主への手厚い経費助成等の支援策を講じる。
- 社会人大学院:2009年から減少。
- 日本の大学院拡大は80年前後:工学系修士が増加したため。今でも修士の半数は理工系。⇔ 日本の大学院は研究者養成。
- 86年臨教審2次答申:修士を研究者養成でなく,高度専門職養成とする政策。
- 専修学校での社会人受け入れも07年以降増加(特に専門課程)。
- リカレントモデル:教育→職場ではなく,教育⇔職場。
- 米国ではプロフェッショナルスクールとコミュニティカレッジがモデルの代表(職業の定義に応じて職業教育機能をそれぞれ果たす)。
- プロフェッショナルスクールは,学位名称を分けている(MBA,JD,MEdなど)。
- プロフェッショナルスクール,産業界,専門職(アクレディテーション)団体が連携しているので,リカレントが成立している。
- 学士課程教育:生涯学習基盤という概念が今後定着するのではないか。
- クオリフィケーションズフレームワーク:学習の達成レベルに応じた一式の基準にしたがった,クォリフィケーション開発と分類のための道具(舘)。
- 様々な職業分野において複数段階の評価基準を整備し、学校段階との対応関係を明らかにするような能力評価制度。
- ⇔ 学士課程段階での学習成果がようやく議論。より大きい枠組みのQFは議論なし。
- 社会政策としての機能のみならず知識基盤社会におけるリカレント教育機能を充実することが,日本の高等教育に期待される生涯学習振興。