ニルソン,L.(2017)『学生を自己調整学習者に育てる』北大路書房
- 永続的に学ぶ上で自己調整(self-regulattion)は欠かせない。
- 高等教育の目標は生涯学習者を育てること。
- なのに学生は意図的、自立的、自己主導的でない。
- 学生が抱える課題
- 方略に関する知識:課題遂行に必要な技術的な手順・手続き、学習や思考を計画・監視・評価すること、リハーサル・精緻化・体制化などの効果的な方略に関する知識。
- 認知的な課題に関する知識:指示を理解したり、課題の難易度を判断したり、いつどの学習方法を活用するかを決める知識。
- 自分自身に関する知識:学習者としての強みと弱みを知ること、与えられた課題を達成するために自分にベストな方略を知ること。
- スクローの自己調整の3段階(学習前・中・後)
- 計画における質問:これはどんな課題か?目標は何か?自分の意欲はどの程度か?低ければ意欲は高められるか?どれくらいの時間と資源が必要か?課題についてすでに知っていることは何か?課題に対して自分の強み・弱みは何か?
- モニタリングにおける質問:自分は何をしているか?課題へのアプローチは適切か?取り組み方を変える必要があるか?何が理解できていないか?将来とどう関連するか?
- 評価における質問:どの程度目標を達成したか?どの程度妨害の原因を避けられたか?何が重要なポイントだったか?まだわからないことは何か?これまで学んだこととどう関連するか?トピックに対する考えはどう変わったか?
- ジマーマンの自己調整学習の3つの段階
- 予見:(1)目標設定や方略的な計画を含む課題分析、(2)自分の学習についての自己効力信念、学習結果についての期待、課題に対する内発的興味
- 遂行・意思コントロール:(1)イメージ化、自己教示、注意の焦点化、課題のうりゃくの適用を含む自己統制、(2)自己記録、自己実験を含む自己観察
- 自己省察:(1)何らかの基準(以前の自分、他者、絶対基準)に基づくパフォーマンスの自己評価、結果の原因帰属を含む自己判断、(2)その後の動機づけを向上・低下させる自己満足の程度
- 自己調整学習は、脳の複数の領域が関わる総力的な活動。
- 注意と集中、自己意識と内省、率直な自己評価、変化への開放性、真の自己規律、自己の学習への責任を受け入れること。