大西忠治(1988)『発問上達法』民衆社
- 発問はなくても授業ができるが,説明なしには授業ができない。発問よりも説明の方が重要と考えられるが,この問題は考えられていない。
- 教材の中にいろいろな回答が可能な部分を見つけて発問化する。「教材にあいまいなところを発見し,そこを発問化せよ。」
- いろいろな発問を組み合わせる:3つの発問
- 動かない発問(こどものゆれが少ない)
- 子供がゆれて教師はゆれない発問
- こどもも教師もゆれる発問
- 説明には3つの構成要素がある
- 問題提示=教材内容の提示(学ぶべきものは何かを示すこと)
- 方法提示=教材の理解方法の提示(どういう順序で考えればわかるのかを示す)
- 判断提示=教師の判断の提示(何が正しいかを教える側が到達した結論を示す)
- 授業の基本スタイルは,問題提示に始まり,方法提示をして,判断提示に終わる。
- 提示は,重要なところを示す,子供の知っていることと関係づける,学ぶ方法を示すことが優れた説明の条件。
- 良い説明をするには,教材をしっかり分析してその教材の本質をつかみ,その本質をどの順序・手続きで学べばよいかを明らかにしなければならない。
- 1指示1行動は原則としながらも,これは多指示多行動ができるための基礎となるべき。
- 発問は思考に働きかける指導言,指示は行動に働きかける指導言,説明はその中間で思考にも行動にも働きかけると考える。
- それぞれには長短があり,自分の技量に応じて的確に選んで授業を構成していくことが重要。
- 発問を補ったり修正する発言を助言という。
- 1時間の授業では,3つ以内の提言を行い,1つの提言に5つ以内の助言を打つ。1つの提言は15分。
- 助言こそが授業づくりの鍵。助言は,解答のためのヒントを与える,子供の思考の方向を示し,そちらへ向けて思考を進めるように調整し・促す。