先進国に共通する高等教育のキーワードに、大衆化、財源の多様化、自治の増大と自助努力、専門教育の重視、評価、国際化がある。フランスの大学は、バカロレア取得者には原則的に無試験入学を認めている。よって入学者の急増は、学生の学力と志向の多様化に直結する。その結果、はじめの2年の過程で留年・中退者が続出する。取得者の50%が大学へ進学する。 フランスの高等教育制度は、大学とグランゼコールの二元体系。グランゼコールは、厳しい入学者選抜で入学定員を抑制することで、卒業生の価値の希少性を維持してきた。
ドイツの大学で在学者数が増加している要因の一つは、在学期間が長期化し学生が対流していること。大学における学習には標準学習時間が定められているが、これを超えて在学する者がほとんど。学生が自らの計画と責任に基づいて学習を進める、学習の自由の伝統があるため。また、修了試験が2回しか受けられないため、合格の見込みがつくまでなかなか試験を受けない。この状況を打開するために、従来無償であった州立の高等教育機関で授業料を徴収する案が浮上。